こんにちは。
韓国・金浦にあるソウルマスター歯科の代表院長、ソン・ギウンです。
インプラント治療をご検討中の方から、
歯ぐきの骨が足りないと言われました
抜歯してから時間がたっていますが、インプラントはできますか?
骨造成をすると治療期間はどのくらい長くなりますか?
といったご質問をいただくことがあります。
インプラントを安定して埋入するためには、インプラント体を支えられる十分な顎骨の高さと幅が必要です。
しかし、重度の歯周病や長期間の欠損、加齢などによって顎骨が吸収されている場合、そのままではインプラントを適切な位置に埋入できないことがあります。
今回は、このような場合に検討される「骨造成を伴うインプラント治療」について、ソウル・金浦でインプラント診療を行う歯科医師の立場から詳しくご説明します。
骨造成を伴うインプラント治療とは?
骨造成を伴うインプラント治療とは、顎骨の高さや幅が不足している部分に骨補填材を移植し、インプラントを安定して埋入できる環境を整える治療です。
歯を失った部分を長期間そのままにしていると、歯を支えていた顎骨は少しずつ吸収され、痩せていく傾向があります。
また、重度の歯周病や外傷などによっても、インプラントを支えるために必要な骨が失われることがあります。
骨造成が必要かどうかは、見た目だけでは判断できません。3D-CTなどによる精密検査を行い、顎骨の高さ・幅・形態、神経や血管の位置、歯ぐきの状態などを総合的に確認する必要があります。
骨造成によって期待できること
骨造成を行う目的は、単に不足した部分を補うことだけではありません。
・インプラントを適切な位置や角度に埋入するための骨量を確保する
・インプラントを支える土台を整える
・噛む機能の回復を目指す
・周囲の歯や歯ぐきとのバランスを整える
・自然な見た目に配慮した治療計画を立てやすくする
インプラントは、埋入する位置や角度によって噛み合わせや上部構造の形が変わります。そのため、骨がある場所に無理に埋入するのではなく、補綴物まで考慮して骨の状態を整えることが重要です。
骨造成を伴うインプラント治療の流れ
01 3D-CTによる精密検査
3D-CTを用いて、顎骨の高さや幅、歯や歯ぐきの状態、神経・血管の位置などを確認します。
必要な骨造成量やインプラントの埋入位置を検討し、患者様の状態に合わせた治療計画を立てます。
02 骨造成
インプラントの埋入に必要な骨量が不足している部分へ、骨補填材を移植します。
不足している骨が比較的少ない場合は、骨造成とインプラント埋入を同日に行うことがあります。
一方で、広い範囲の骨造成が必要な場合は、先に骨造成を行い、骨が安定してからインプラントを埋入します。
03 骨の形成を確認
一定の治癒期間を設け、移植した骨補填材が周囲の骨となじみ、インプラントを支えられる状態になっているか確認します。
04 インプラントの埋入
骨の形成が確認できた後、治療計画に基づいてインプラントを埋入します。
※骨造成とインプラント埋入を同時に行う場合もあります。
05 上部構造の装着
インプラントと顎骨が安定したことを確認した後、患者様の噛み合わせや周囲の歯に合わせて製作した最終的な人工歯を装着します。
使用される骨補填材について
骨造成に使用される材料には、主に次のような種類があります。
自家骨
患者様ご自身の顎骨などから採取した骨です。ご自身の組織であるため適合しやすいという特徴がありますが、骨を採取するための処置が必要です。
同種骨
提供されたヒト由来の骨を、医療用として適切に処理した骨補填材です。
異種骨
動物由来の骨を特殊加工して製造した骨補填材です。骨の形態を維持する目的などで使用されます。
人工骨
カルシウムやリン酸などを用いて人工的に製造した骨補填材です。
使用する材料は、必要な骨造成量、治療部位、顎骨や全身の状態などを考慮して選択します。症例によっては、複数の材料を組み合わせることもあります。
骨造成が検討される方
次のような場合には、骨造成を伴うインプラント治療が検討されます。
・顎骨の高さや幅が不足している方
・重度の歯周病で周囲の骨が失われている方
・抜歯してから長期間が経過し、顎骨が吸収されている方
・外傷や疾患によって顎骨が失われている方
・骨粗しょう症などにより骨の状態に不安がある方
ただし、骨造成がすべての方に適しているとは限りません。
全身疾患の有無、服用中のお薬、喫煙習慣、口腔内の衛生状態などによっては、治療方法を慎重に検討する必要があります。
骨造成後の注意事項
骨造成後は、移植した部分を安定させるため、次の点にご注意ください。
・ガーゼは約2時間しっかり噛み、外した後も唾液は強く吐き出さずに飲み込んでください
・手術部位を舌や指で触らないでください
・手術後2日間は、氷や冷たいタオルで患部を冷やしてください
・手術部位では噛まず、食べ物が触れないように注意してください
・手術部位には腫れが生じることがあります
・約3週間は手術部位を歯ブラシで磨かず、指示された洗口液を使用してください
・飲酒は約1週間、喫煙は約1か月控えてください
・手術当日は熱い食べ物を避け、ぬるめの食事を取ってください
・処方されたお薬は、指示どおり服用してください
腫れや痛み、治癒の経過には個人差があります。症状が強い場合や、出血・痛みが長く続く場合は、自己判断せず歯科医院へご連絡ください。
最後に
精密診断から始めることが大切です。
「骨が足りない」と診断された場合でも、骨の不足量や部位によって選択できる治療方法は異なります。
大切なのは、インプラントを無理に埋入することではなく、骨や歯ぐきの状態を正確に確認し、将来の噛み合わせや人工歯の形まで考えた治療計画を立てることです。
ソウルマスター歯科では、3D-CTによる精密診断をもとに、必要な骨造成の範囲やインプラントの埋入時期を検討しています。
韓国でのインプラント治療や骨造成について気になることがございましたら、現在のお口の状態やご希望をお聞かせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ソウルマスター歯科
代表院長 ソン・ギウン
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