こんにちは。

韓国・金浦にあるソウルマスター歯科の代表院長、ソン・ギウンです。

総入れ歯を使用している方の中には、

 

「食事中に入れ歯が動いて噛みにくい」
「会話をすると入れ歯が浮いたり外れたりする」
「歯ぐきに当たって痛い」
「固定式の全顎インプラントは費用や治療の負担が心配」

 

といったお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このような場合に検討される治療方法の一つが、入れ歯とインプラントの特徴を組み合わせた「入れ歯インプラント」です。

今回は、一般的な総入れ歯との違いや治療の特徴、入れ歯インプラントが検討される方について、歯科医師の立場から詳しくご紹介します。

 

 

 

  入れ歯インプラントとは?

入れ歯インプラントとは、顎の骨に埋入した少数本のインプラントを支えとして、取り外し可能な入れ歯を安定させる治療方法です。

一般的な総入れ歯は、主に歯ぐきへの吸着や入れ歯安定剤などによって維持されます。

そのため、顎の骨や歯ぐきの形によっては、会話や食事の際に入れ歯が浮いたり、ずれたりすることがあります。

一方、入れ歯インプラントでは、顎の骨に埋入したインプラントと入れ歯を専用のアタッチメントで連結します。

入れ歯が動きにくくなるため、一般的な総入れ歯と比べて、咀嚼時や会話時の安定性を高めやすいことが特徴です。

ただし、固定式のインプラントとは異なり、患者様ご自身で入れ歯を取り外して清掃する必要があります。

 

 

 

 

  入れ歯インプラントの構造

入れ歯インプラントは、主に次の3つの部分から構成されます。

 

・インプラント体
顎の骨に埋入し、入れ歯を支える土台となる部分です。

 

・連結装置(アタッチメント)
インプラントと入れ歯を連結し、入れ歯の浮き上がりや横ずれを抑えます。

 

・入れ歯
取り外し可能な人工歯の部分です。食後や就寝前には取り外して清掃します。

使用するインプラントの本数やアタッチメントの種類は、上下顎のどちらを治療するか、顎の骨の量、噛み合わせ、口腔内の状態などによって異なります。

 

 

 

  入れ歯インプラントの特徴

01 入れ歯の安定性を高めやすい

インプラントを固定源として利用するため、一般的な総入れ歯と比べて、食事や会話の際に入れ歯が動きにくくなります。

入れ歯の浮き上がりや横ずれが気になる方にとって、日常生活の不便を軽減できる可能性があります。

 

02 噛む機能の改善が期待できる

入れ歯が安定すると、噛む力を伝えやすくなり、食べ物を噛みやすくなることが期待できます。

ただし、噛む力の回復程度には個人差があり、天然歯とまったく同じ感覚や咀嚼力になるわけではありません。

 

03 入れ歯による歯ぐきへの負担を分散

一般的な総入れ歯では、噛んだときの力が主に歯ぐきへ加わります。

入れ歯インプラントでは、インプラントにも力を分散できるため、入れ歯の沈み込みや歯ぐきへの圧迫を軽減できる場合があります。

 

04 固定式の全顎インプラントより少ない本数で対応できる場合がある

固定式の全顎インプラント治療と比べ、少ない本数のインプラントで入れ歯を安定させられることがあります。

そのため、患者様の状態によっては、手術範囲や費用面の負担を抑えた治療計画を立てられる可能性があります。

 

05 取り外して清掃できる

患者様ご自身で入れ歯を取り外せるため、入れ歯の内側やインプラント周囲を確認しながら清掃できます。

ただし、インプラント周囲炎を予防するためには、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

 

 

 

  一般的な総入れ歯との違い

一般的な総入れ歯は、歯ぐきへの吸着や入れ歯安定剤によって維持します。

外科手術が必要ない一方で、顎の骨や歯ぐきの状態によっては、入れ歯の動きや痛みが生じることがあります。

入れ歯インプラントは、顎の骨へ埋入したインプラントと入れ歯を連結するため、一般的な総入れ歯よりも高い維持力と安定性が期待できます。

ただし、インプラント手術が必要であり、治療後もアタッチメントの摩耗や入れ歯の調整、部品交換などが必要になる場合があります。

どちらの方法が適しているかは、顎の骨の状態、全身疾患、口腔衛生状態、生活習慣、希望する使用感や予算などを総合的に確認して判断します。

 

 

 

 

  入れ歯インプラントはこのような方に検討されます

01 総入れ歯が外れやすい方

食事や会話の際に入れ歯が浮いたり動いたりして、日常生活に不便を感じている方です。

 

02 入れ歯による痛みや傷が繰り返し生じる方

入れ歯のずれや沈み込みによって、歯ぐきに痛みや傷が生じやすい場合に検討されます。

ただし、現在使用している入れ歯の調整だけで改善できるケースもあるため、まずは入れ歯の適合状態を確認することが大切です。

 

03 残っている歯の保存が難しい方

重度の虫歯や歯周病などにより、残存歯の保存が困難と診断された場合、抜歯後の治療方法として検討されることがあります。

保存できる天然歯はできる限り残すことが基本であり、入れ歯インプラント治療のために健康な歯を抜くわけではありません。

 

04 固定式の全顎インプラントが難しい方

顎の骨の状態や治療にかかる費用、手術範囲などを考慮し、固定式治療以外の選択肢を希望する方に検討されます。

 

05 取り外して清掃できる治療を希望する方

固定式の補綴物よりも、ご自身で取り外して清掃できる方法を希望する方にも選択肢となります。

 

 

 

 

  治療前の精密診断が重要です

入れ歯インプラントは、単に少数のインプラントを埋入すればよい治療ではありません。

治療前には、CTなどを用いて、顎の骨の幅や高さ、神経や血管の位置、歯ぐきの状態などを確認する必要があります。

また、入れ歯を安定させるためには、

 

・インプラントを埋入する位置と角度
・上下の顎の位置関係
・噛み合わせ
・口元や唇の支え方
・入れ歯を着脱するためのスペース
・患者様ご自身で清掃できるか

 

といった点まで総合的に考慮することが大切です。

顎の骨が不足している場合には、骨造成などの追加処置が必要になることもあります。

また、全身状態や服用中のお薬によっては、インプラント手術が難しい場合があります。

 

 

 

  治療後のメンテナンスについて

入れ歯インプラントを長く安定して使用するためには、治療後の管理も重要です。

入れ歯は毎日取り外して洗浄し、インプラント周囲も専用のブラシなどを使用して丁寧に清掃してください。

また、長期間使用すると、入れ歯を固定するアタッチメントが摩耗したり、入れ歯の内面と歯ぐきが合わなくなったりすることがあります。

そのため、定期検診では次の点を確認します。

 

・インプラント周囲の炎症
・噛み合わせの変化
・入れ歯の適合状態
・アタッチメントの摩耗
・日頃の清掃状態
・顎の骨の変化

 

痛みや違和感がなくても、定期的に歯科医院で状態を確認することが大切です。

 

 

 

  入れ歯の不便を我慢し続けないために

入れ歯インプラントは、一般的な総入れ歯の動きやすさを補いながら、固定式の全顎インプラントより少ない本数で対応できる可能性がある治療方法です。

 

しかし、すべての方に同じ本数や設計が適しているわけではありません。

私は、現在の顎の骨や歯ぐきの状態だけでなく、噛み合わせ、清掃のしやすさ、全身状態、患者様の生活スタイルまで確認したうえで、長く使用できる治療計画を立てることを大切にしています。

 

入れ歯が動く、噛みにくい、歯ぐきが痛いなどのお悩みがある方は、まず現在使用している入れ歯の状態と、顎の骨の状態を正確に確認することから始めてみてください。

 

※治療方法、必要なインプラント本数、治療期間には個人差があります。
※インプラント手術後には、痛み・腫れ・出血・炎症・感染・神経損傷・インプラント周囲炎などが生じる可能性があります。
※顎の骨の状態によっては、骨造成などの追加処置が必要になる場合があります。
※治療後には、入れ歯の調整やアタッチメントの交換が必要になることがあります。
※インプラントを長く維持するためには、毎日の口腔ケアと定期検診が必要です。

 

ソウルマスター歯科の入れ歯インプラントについて詳しく知りたい方は、公式サイトをご覧ください。

 

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