こんにちは。![]()
![]()
韓国・金浦にあるソウルマスター歯科の代表院長、ソン・ギウンです。
インプラント治療を検討されている方から、
「顎の骨が少なくてもインプラントはできますか?」
「手術後の腫れや炎症が心配です」
「できるだけ自分の組織を活用した治療を受けたいです」
といったご相談をいただくことがあります。
インプラントを長く安定して使用するためには、インプラント体を埋入するだけでなく、それを支える顎の骨や歯ぐきの状態も重要です。
そこでソウルマスター歯科では、患者様の状態に応じて、ご自身の血液から作製する「PRF」をインプラント手術に併用しています。
今回は、自己血由来PRFを活用したインプラント治療の特徴や流れ、どのような方に検討されるのかを歯科医師の立場からご紹介します。
自己血由来PRFとは?
PRFとは「Platelet Rich Fibrin」の略称で、日本語では「多血小板フィブリン」と呼ばれます。
患者様ご自身から採取した少量の血液を専用の遠心分離機にかけ、血小板や白血球、フィブリンなどを含む成分を抽出して使用します。
PRFには、組織の修復に関わるさまざまな成長因子が含まれています。インプラント手術や骨造成などの際に補助的に使用することで、手術部位の治癒や骨・歯ぐきの再生を支えることが期待されます。
ご自身の血液を利用するため、異物による反応や感染のリスクに配慮できることも特徴の一つです。
ただし、自己血由来であっても、腫れ・痛み・出血・感染などのリスクが完全になくなるわけではありません。患者様の全身状態や口腔内の状態を確認したうえで、適応を慎重に判断する必要があります。
PRFを併用するメリット
01 ご自身の血液を活用
患者様ご自身から採取した血液を使用するため、身体への負担や異物反応に配慮した治療が可能です。
02 顎の骨の形成をサポート
PRFに含まれる成長因子が組織の修復過程を支え、インプラントと顎の骨が安定して結合するための環境づくりをサポートします。
03 傷の治癒をサポート
フィブリンによって形成される立体的な構造が手術部位を保護し、歯ぐきや軟組織の治癒を助けます。
04 術後の負担に配慮
手術部位の治癒を促すことで、患者様によっては術後の腫れや痛みを抑えやすくなる場合があります。
05 炎症や感染リスクに配慮
PRFに含まれる白血球などの成分が、手術部位の治癒環境を整える働きをサポートします。
06 骨や歯ぐきが不足している場合にも活用
顎の骨の幅や高さが不足している場合や、歯ぐきが薄い場合には、骨造成材料などと組み合わせて使用することがあります。
※PRFの作用や治療経過には個人差があります。
PRFを使用したインプラント治療の流れ
STEP 01 血液を採取
患者様の腕から、約10mLを目安に少量の血液を採取します。
必要な採血量は、治療部位や使用目的によって異なる場合があります。
STEP 02 専用機器で遠心分離
採取した血液を専用の遠心分離機にかけ、血液中の成分を分離します。
血液の状態や使用目的に合わせて適切に処理し、PRFを作製します。
STEP 03 PRFを治療に適した形へ加工
抽出したPRFを、手術部位の状態に合わせて膜状または移植材として使用できる形に整えます。
骨造成を行う場合には、骨補填材と組み合わせて使用することもあります。
STEP 04 手術部位へ適用
インプラント埋入後、必要な部位にPRFを適用して縫合します。
手術部位の保護や、骨・歯ぐきの治癒を支える環境づくりを行います。
このような方にPRFの併用を検討します
PRFは、主に次のような場合にインプラント治療の補助的な方法として検討されます。
01 歯周組織の炎症や出血が心配な方
歯周病などによって歯ぐきの状態が不安定な場合は、まず炎症を管理したうえでPRFの併用を検討します。
02 インプラントを支える歯ぐきが不足している方
歯ぐきが薄い場合や軟組織の量が不足している場合は、PRFを活用して治癒環境を整えることがあります。
03 顎の骨の密度や量が不足している方
インプラントを支える顎の骨が不足している場合は、骨造成とともにPRFを使用することがあります。
04 糖尿病や骨粗鬆症などの全身疾患がある方
全身疾患がある場合、すべての方がPRF治療を受けられるとは限りません。
疾患の状態や服用中の薬、血液検査の結果などを確認し、必要に応じて主治医と連携したうえで治療の可否を判断します。
05 治癒に時間がかかりやすい方
年齢や健康状態などによって組織の回復に時間がかかると予想される場合に、治癒を支える補助的な方法として検討します。
PRFを使用すれば、必ず早く治るのでしょうか?
PRFは、インプラント手術後の治癒や骨・歯ぐきの再生を支えるための補助的な治療です。
使用すれば必ず治癒期間が短縮される、痛みや腫れがまったく生じない、インプラントが必ず定着するというものではありません。
治療結果には、顎の骨や歯ぐきの状態、インプラントを埋入する位置、噛み合わせ、全身疾患、喫煙習慣、術後の口腔ケアなど、さまざまな要素が関係します。
そのため、PRFを使用するかどうかだけでなく、術前の精密診断と患者様に合わせた治療計画が重要です。
自分の血液を活用した、身体への負担に配慮する治療
インプラント治療では、失った歯を補うことだけでなく、インプラントを支える顎の骨や歯ぐきを安定させることが大切です。
ソウルマスター歯科では、デジタル機器を用いて顎の骨や周囲組織の状態を確認し、必要に応じて自己血由来PRFを併用した治療計画をご提案しています。
PRFが必要かどうかは、すべての患者様で同じではありません。
私は、患者様の口腔内や全身状態を丁寧に確認し、PRFを使用するメリットがあると判断した場合に限って、治療の選択肢としてご説明することを大切にしています。
顎の骨や歯ぐきの不足、インプラント手術後の治癒について不安がある方は、まず現在の状態を詳しく確認することから始めてみてください。
※PRFはインプラント手術や骨造成などに併用する補助的な治療です。
※治療方法、採血量、使用範囲、治療期間には個人差があります。
※採血時に痛み、内出血、腫れ、気分不良などが生じる場合があります。
※インプラント手術後には、痛み・腫れ・出血・炎症・感染・神経損傷・インプラント周囲炎などが生じる可能性があります。
※全身疾患や服用中の薬によっては、治療を受けられない場合があります。
▶ ソウルマスター歯科 公式サイト
▶ 日本語相談・ご予約はこちら


