通っているバッティングセンターで
久しぶりのお客さんに会った。


「10年ぶりー!」

「10年ぶりー!」


って、そんな前ぢゃねーわ!!

いつだっけ最後に会ったの。

去年か、おととしの、どっちかだ。


2人して本気で思い出そうとするも
年月の経過が早すぎるという同じ理由で
どうしても思い出せないのだった。

きっと同年代…


しかし、彼女には白髪がなく
傷みのなさそうなきれいな黒髪をしているので
わたし(45)よりも年下かもしれない。



彼女がたまにしか来ないから、たまにしか会わないんだけど
顔を合わせれば、バッティングのキリのいいところで挨拶する。

もう何年も前から互いの存在は知っているが
名前しか知らない。

年齢もどんな仕事をしているのかも。



友人ではない。

知人だけど、なんと言ったらいいのだろう。

敬語で、思いつくままに、超どうでもいい話ができる人。

何のしがらみもなく、気を使わず、気楽な関係だ。

なかなかそんな人は身近にいなくて
実は貴重な存在なのかもしれない。




この日、わたしはバッティングが本調子じゃなかった。

でも、彼女とちょっとしゃべったら
すっきりした気持ちで帰路につけた。


こういう小さな幸せを大切にしたいなー




@新宿地下通路広告(2023年11月)