ADHD(注意欠如・多動症=発達障害の一種)の
特性を抑える薬を毎日服用し始めて
もうすぐ1年半になる。


たぶん効いてる。


わたしが飲んでいるのは
ジェネリックも出ているメジャーな薬で
効果が出るまでに比較的時間がかかるとされるもの。

効きめが出始めてからは
わりと安定して効果を保っていると感じる。




40代半ば、これまで正規での就職歴がなく
現在、小売店のレジ打ちアルバイトで勤続10年。

ずっと繰り返していた不注意によるミスは
なくなりはしないけれど確実に減った。


ただ、レジに立つ前の不安と緊張は変わらずで
特に割引など苦手な数字が絡むとまずい。

パニックからミスを生み
お客さんや他の従業員に迷惑をかけることもある。

そのせいで、自分では変わったと思っていても
周囲へ強く根づいた以前からの印象は
きっともう変わることはないんだろうな。


そうは言っても今いる人は
ほとんどみんな優しいのがありがたい。




@新宿地下通路(2023年12月)




検査を受けるきっかけとなったのは
今の職場で働き始めた頃から多くのことを教えてもらい
長年に渡ってお世話になった先輩アルバイトから

一緒にレジ締めをしていたある日
もしかして、と指摘されたことだった。

全然嫌な言いかたでなく
でもちょっと言いづらそうに、申し訳なさそうに。



で、5年以上前に精神科で受けた検査結果では
いわゆる “境界知能”(IQ70-84=知的障害と平均の間)であり
このテスト上だとADHDとは違ったのだ。

しかし、その後の診察で主治医は
これは検査のみで測れるものでなく
検査を担当した臨床心理士とも話し合った上で
やはりADHD傾向があると思う、とおっしゃった。

また、心理士との面談で初めてわかり納得がいったのは
タイプは違えどおそらく身内もそうであること。



わたしは先にアルコール依存症で
この病院へ通院しており
補助薬なしでの断酒がほぼ定着したこともあって

主治医と相談して
1年半前から薬の服用を始めることに決めた。



服薬し続けるいちばんの理由は
今のところ、この職場で長く働かせてもらいたいから。

以前は、この薬に明確な飲み終わりの時期がないのが嫌で
薬を試さないかと言われても先延ばしにしていて。

けれども、今ではありがたいと思ってる。




なお、幼少時からの
これもたぶん特性のひとつだと信じたいこと

部屋は片づけられないままです。


無念