先日のアルコール依存症の通院日。


心身ともに比較的落ち着いている時は

主治医と雑談することが多く

今回はスポーツの話になりました。



気がつけば

酒をやめて今日で1年11ヶ月。


最近になって、ほんと最近ですよ

しらふで打席に立つことの良さが

じわじわ、わかってきたのです。




いつものバッティングセンターに

定期的に通い始めて8年半

数年前から『飲酒禁止』の注意書きが

店内に貼り出されましたが


少なくとも最初の2年くらいは

氷結ストロングを打席に持ち込んで

飲みながら(キメながら)打ったり


向かう電車内、もしくは出発前の家で

缶チューハイのストロングタイプをキメてから

店へ行くのが常でした。



一種のドーピング。




酒の力を本気で信じてた。




これに尽きる。



癖で、どうしても全身に力が入ってしまうのが

アルコールで脱力することによって

スムーズなバットスイングになるとか


打撃の細かなことを考えすぎて

頭がこんがらがってしまうのを

「酔い」でほどいて

何も考えず、シンプルに打てるようにするとか。



そういった考え方を忘れちゃいないし

相手のいるスポーツ以外では

自己責任ということで

正直、わたしは否定することもできない。



それでたまたま

ホームランが出たこともあったし


ヘボバッターであるわたしは

しらふで打ってる今だって

ホームランは、たまたまだと考えているけれど


酔ってた時の『たまたま』と今とでは

結構、違うものがある。




何も考えず(考えられず)

酩酊した脳でぼんやり出したバットの

偶然にもいい箇所にボールが当たって

ホームランボード方向へ打球が飛んだ

っていう、たまたま



自分で考えたとおりに

身体をコントロールできた上で

バットの芯にきちんと当てたボールの

到着した先が


『たまたまホームランボードでした』


っていう、たまたま。



ちょっと何言ってるかわかんなかったら ©️サンドウィッチマン

すみません。




酒の力を借りずに

クリアな自分の頭だけで全集中


『マシンから出てくるボールを

ギリまで見てバットのここいらに当てて

センター返しすること』


が、うまくいった時の爽快感は

何ものにも変え難い。



以前に比べて

感覚が研ぎ澄まされてきた気がする。





ってことを、日常生活で人に話したら

マジうぜー!ってなることは

もちろん重々承知しておりますが


ここは精神科・心療内科で

わたしの主治医は

バッティングセンター通いのことを

いつも激烈に褒めてくれるため


診察室で熱く語ってきた次第です。




「バッティングセンターさー!

なんかの仕事にならないかねー!」


とかって

診察のたびに冗談で言ってくれるのも

とても嬉しいし。




ただ、わたしの心の奥底に潜んでいる


バッティングセンターが本業で

小売店のレジ打ちが副業だと

わりと本気で考えている点だけは


今はまだ

主治医に打ち明けていません。