鎌倉殿の13人48話最終回【報いの時】
勃発! 承久の乱
承久3年(1221)5月15日、後鳥羽上皇が北条義時追討の院宣と官宣旨を下しました。「承久の乱」の始まりです。後鳥羽上皇の標的は、あくまでも北条義時でした。意のままに動かない義時を排除し、幕府を支配下に置いて意のままに操ろうとしていたのでしょう。慈光寺本『承久記』には、院宣は武田信光、小笠原長清、小山朝政、宇都宮頼綱、長沼宗政、足利義氏、北条時房、三浦義村の8名に宛てて下されたと記されています。いずれも在京経験が豊富な実力者であり、この中の何名かを取り込むことができたならば、後鳥羽上皇の計画は盤石だったに違いありません。
ところが、御家人たちは義時から離反することなく、逆に後鳥羽上皇へ牙をむきます。5月19日に事態を把握した政子、義時、大江広元ら幕府首脳陣は、鎌倉に潜入した後鳥羽上皇の使者を速やかに捕らえて院宣・官宣旨を隠匿。そして、政子の名演説によって御家人たちの魂を揺さぶり、幕府存亡の危機に対し、団結を誓わせることに成功したのです。
北条義時率いる幕府軍と後鳥羽上皇率いる官軍による、存亡を懸けた戦いの幕が切って落とされました。
あらすじ
反目する北条義時(小栗旬)を討ち取るため、義時追討の宣旨を出し、兵を挙げた後鳥羽上皇(尾上松也)。これに対し、政子(小池栄子)の言葉で奮起し、徹底抗戦を選んだ幕府は、大江広元(栗原英雄)や三善康信(小林隆)の忠言を聞き入れて速やかに京へ派兵することを決断。
泰時(坂口健太郎)、平盛綱(きづき)らが先発隊として向かい、時房(瀬戸康史)らが続く。
そんな中、三浦義村(山本耕史)は弟・胤義(岸田タツヤ)と…
鎌倉殿の13人第48回『最終話』終わり。