いつかまとめてみたいなと思いながらも
あまりにも複雑過ぎて書けなかった内容ですが
チョット頑張って書いてみる事にしました
複雑で長いので興味の無い方は時間を無駄にしないで下さ~い
出生前診断...
韓国では全ての妊婦さんに行う必須の検査ですが
やらないという選択もあるのでしょうが
今の所「やらない選択」をした妊婦さんはいませんでした。
種類がいくつかありますが
産婦人科で「NIPTが一番正確だしNIPTします?」と勧められて
「それならそれで…」って感じでNIPTをする夫婦も多いんじゃないかと思います。
韓国で行う出生前診断検査は
大きく分けて3つじゃないかと思います。
1. Integrated テスト
2. Sequential テスト
3. NIPT
ではまずIntegrated テストとSequential テストから…
英語が難しいですがこれは別名
『母体血清マーカーテスト』です。
この検査では
ダウン症候群、エドワード症候群、神経管形成異常
の3つの代表的な遺伝子疾患+奇形についてのスクリーニング検査が出来ます。
11~13週位に行う1次奇形児検査と
16~18週位に行う2次奇形児検査...
この2つの結果を合わせて判断します。
1次奇形児検査では
超音波で赤ちゃんの首の後ろ当たりのむくみ=NT(Nuchal translucency)の厚さを測定します。
NTの厚さが3mm以上だと異常がある可能性が大きくなります。
(これはNIPTをしても勿論図ります。)
そして血液検査で母体血清マーカーを測定します。
Integratedの場合、母体血清マーカーはPAPP-A値 1つ
Sequentialの場合、母体血清マーカーはPAPP-P、hCG値 2つを測定します。(=ダブルマーカーテスト)
2次奇形児検査では
血液検査で母体血清マーカーであるAFP, uE3, hCG, InhibinAの4つの値を計測します。(クアトロテスト)
この時Integrated テストの場合、1次と2次奇形児検査、どちらか一つでも欠けてしまうと結果が出ません。
結果は2次を終えた後に出るので、結果確認が遅くなる(2次を行って1~2週間後)という大きな欠点があります。
結果が高リスクだった場合、精密超音波や羊水検査で確定診断を行います。
Sequential テストの場合、1次の後に中間結果が確認出来、
1次の結果が低リスクの場合、そのまま2次奇形児検査を行い最終結果を確認。
1次の結果が高リスクの場合は
チョット早めの精密超音波や絨毛検査、またはNIPTを勧めたりします。
パッと見、1次の結果で何かしら早めに確認出来るsequentialの方がよさそうですが
病院によって二つの内どちらかしか扱っていないので
この二つの内、どちらかを妊婦さんが選択する事は出来ません。
母体血清マーカーで何が分かるんだい?と思いますが
妊娠中は赤ちゃんや胎盤などから作られるタンパク質がお母さんの血流に混ざっているんですが
それが疾患ごとにより少しずつ濃度が異なるみたいで
そこから推定するみたいです。
うちの大学病院ではIntegrated テストを行っていますが
診療費を除いた1次奇形児検査の費用は精密超音波 約3万5千ウォン
血液検査 約4万5千ウォン
2次奇形児検査の血液検査 約2万ウォンでした。
(病院によって値段に違いがあるかもしれません。)
私が娘を妊娠した時の実際の検査結果です
特にハイリスク妊娠でもなかったのでIntegrated テストにしました。
1次の結果はこの様に、PAPP-Aの数値と
2次の後に結果が出ますとしか書いてありません。