韓国でのレジダント(後期研修医)、そしてその後の道のりについて | 韓国で医師やってます

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日本生まれ、日本育ちの私が、韓国で医学部に入学&卒業!現在は韓国の大学病院で産婦人科助教授をしています^^
医大卒業後、非医療人の韓国人夫と結婚し、今では2児(息子•娘)の母です♡
ブログでは韓国での大学•病院生活、結婚•育児生活、趣味のアニメについて綴っています^^

私は今大学病院の産婦人科レジダント4年生です。

一応チーフです照れ

韓国の医師は、医大6年(大学院生は8年)→ 国試 → インターン 1年 → レジダント4年 → 専門医試験

この過程を得てやっと専門医になる事が出来ます。

大半の科が4年研修ですが、家庭医学科は元々3年

そして最近では不人気科を少しでも解消する為、外科と内科も3年研修になりました。

専門医の資格を得たらこれで終わりか?というとそうでもありません。

最近はレジダントの期間中に自分で執刀して手術をする事は中々出来ませんショボーン

その為知識はあっても手術経験が少ない専門医になってしまうので

大学病院を出ても中々就職先が見つからなかったりします。(科によって様々ですが…)

なので大半は大学病院に残ってFellowship(전임의、専任医)という過程を2年位追加で行い

外来や手術の経験を積んだ後で他の病院に就職するか大学に残って教授を目指すなりします。

韓国人男性の場合、兵役の為、3年の軍医または公衆保険医(保健所で働く医者)の期間が追加になります。

スペシャリティーを得て医師らしい医師になるまで10年以上… 本当に長い道のりです汗

あ、でも日本と違ってインターン(初期研修)をしなきゃ保険診療が出来ないって事はありません。

インターン、レジダントをしなくても開業してる人、個人病院に就職してる人も沢山います。

でもそういう場合は大抵、皮膚科や介護療養病院の当直医とかしか出来ません。

韓国の皮膚科での主な仕事であるレイザー、ボトックス、フィラーは

チョット教えてもらっただけで誰でも出来る結構簡単な仕事だからだそうです。

勤務時間や仕事の大変さはインターン、レジダントの半分なのに給料は2~3倍というおいしい仕事ですラブ

専門医の資格無しに一生こうして食べていく人もいれば

レジダントの試験に落ち浪人する間だけバイトする人もいます。

なので韓国の皮膚科で働いている若い先生達の半数以上が

専門医の資格を持ってないアルバイトだといっても過言ではないと思います。

 

レジダントの話に戻って

産婦人科の1~3年生は主に担当している教授の入院患者の担当医をします。

最初の方は手術の為入院するシンプルな患者さん

学年が上がるにつれ複雑な妊婦さんや癌の患者さんを担当しながら手術室にも出入りするようになります。

4年生は基本一日中手術室でアシスタントです。

赤ちゃんを取り上げるのは病院によって時期が違いますが大体2年生位からやらせてもらえます。

当直は4年間ずっと週1~3回で、勤務時間は週80時間以内と定められています。

1年生の頃は毎週固定で金曜、日曜が当直で、家族との週末がほとんどありませんでした汗

こんな生活も残り半年!!

きっとこの病院を去る日には嬉し涙で前が見えなくなるんじゃないかと思います(笑)笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

今日はこの辺で… 

最後はうちの医局の写真ですルンルン

しょっちゅうこんな感じで皆で夜食頼んで食べてますゲラゲラ

男ゼロの女だらけの医局です(笑)