弁護士の仙頭真希子です。
連続してアドラー心理学の講座についての記事です。
前々回,感情の目的を知るという章がありました。
感情は,目的があって作り出されているという内容です。
ある感情が沸き起こった時,それが何の目的で起こっているか考え,
その感情により本当に目的が達成できるのかを考え,できるとしても
それよりもっとよい他の方法がないか考えれば,マイナスの感情が
消えてしまうこともあるというのです。
このことを日常生活で意識して見た例があります。
寝かしつけの時,娘は一瞬で寝るのですが,息子がなかなか寝つかず,
寝ている私の顔の上に乗ってきます。もう11kgあるので,重いし苦しいし,
私は止めて欲しいのです。「もうやめてよ!」などと言ってみるのですが,
何度言ってもお構いなしなので,だんだん腹が立ってきて,「痛いやろ!」と
切れそうになりました。そこで,この感情の目的は何かなと考えてみたところ,
「私が痛いから止めて欲しいと思っている気持ちを尊重して欲しい」というもの
でした。
それが分かると,自然と「◯◯くん,上に乗ると痛いからやめてくれる?」と
普通の感情に戻ってリクエストすることができました。息子はまだしゃべりませんが,
こちらの言っていることは完全に理解しているので,素直にのいてくれました。
小さい子どもたちと暮らしていると,感情的になることはしょっちゅうあります。
でも,感情的に言っても,事態は悪くなるだけですし,親もマイナスの感情を増幅
させたくはありません。
なるほど,こうやればいいのかと実生活の中で少しずつ学んでいます。