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滋賀解放同盟お弁当の猫きのこkairuです🐾

 

朝ドラのあんぱんの終盤が失速してあまりにも面白くなかったので、最後の方は流し見してました。

 

 

ガラスの仮面と言う知らない人はほとんどいない名作がありますが、(余談ながら、あの連載、きっとアタシが死ぬ前に終らないと思うのよ)北島マヤがひとつのお題で色んな寸劇を無限にやれると言うエピソードがありました。

 

物事を俯瞰で見る事が出来て、瞬時にそこにいる人々に感情移入してその周りの人の特性を掴んで不自然にならないように話を膨らませる事が出来るなんて

 

 

本来は脚本家の才能だと思いました。

 

あんぱんの脚本家の中園ミホやまとなでしことか、ドクターX〜外科医・大門未知子〜とか、才能の塊だったのに、なんでまた、と言う感じです。

 

強烈にクセのあるキャラと言う荒技を使うとあんまり失敗しないんですが、その代りに話が不自然になりやすく回収が難しい。

 

あんぱんは話を転がすのに必要な個性的なキャラがいなかったにせよ、実在する人物だったのであまりかけ離れた展開は出来なかったにせよ、逆転しない正義と言う難しすぎるお題のせいか、いったい誰が主役なのか、何が言いたかったのかさっぱり分らないラストとなりました。

 

 

逆転しない正義なんてない、でも、こども達にそんな現実を受け入れて夢を諦めて欲しくない、だから漫画の世界だけでもそんな夢物語を描いて行きたいと言う願い辺りにテーマを落とし込めばもっと力強いラストになったのではないでしょうか。

 

もっと突っ込むと、日本には日本の正義が、敵国には敵国の正義があり、正義と言う概念自体があってないのも同じで、逆転しない正義の正解などないのだと言う絶望と、それを受け入れて立ち上がる人々をテーマにして頂きたかったです。

 

これやると、近隣諸国が五月蠅いから、思い切った突っ込みが出来なかったんだとは思いますが、そんな裏事情が垣間見えて完全に不完全燃焼となりました。


最初は面白かったのに、戦争絡みになった途端に失速した虎に翼の時と似ている。

 

 

そう思うと今と時代が違ったのだとは思いますが民放の天皇の料理番は踏み込んでいて面白かった。
 
真っ正面から剥き出しのテーマに取り組んでいる訳でもないのに日本を愛する心が沁みてきて哭けた。

 

 

あやふやで煙に巻かれるほど、今の日本人は目を瞑っていはない。

 

半開きながら現実を直視して、やっと、戦わないと何も変わらないってことに気付き始めたこのご時世に、上から押し付けられた正義を鵜呑みにしていつまでもこども達を戦争に送り込んだ責任を感じて頭を垂れて、今度こそ覆らない正義を探すとか、綺麗事の説教くさいテーマが全然合わなかったのではないかと思いました。

 

とは言え結局矛盾だらけなのに何の違和感も持たずに踊らされ、それでも自分の頭で考えて選択しているつもりの人達を目の当たりにして見ていると、もう今後は戦争絡みの名作は生まれて来ないんじゃないかと思えてきました。

 

 

ステマプ・ロパガンダオールドメディアSNSなどトラップだらけの今の日本、まるで戦前の言論統制の時代みたいです。

 

 

 

 

ここでやっとばけばけのお話となります。

 

あんぱんの後に始まった朝ドラのばけばけ

 

 

特別に濃いキャラが出て来るわけでもなく、ドラマチックな展開があるわけでもないのに、めちゃくちゃ面白い。

 

最初に藁人形を打っている辺りから、なんだかこの一家、うちと価値観が似ているんじゃないかと思って面白く見ていました。


うちの娘っこも無類の怪談好き。

 

家族全員が素直にこどもみたいに喜怒哀楽を出しつつ、不幸にめげずにお互いを思いやって欲しいモノに向かって最短で合理的に動こうと努力する。

 

堅苦しいまずは建前の家庭に育った私の作りたかった理想の家庭です。

 

ものすごい不幸なのに、なんか笑ってしまって、そこへ怪談と言う非日常が絡んできて、こんなに上手い脚本はここのところ無かったと思います。

 

ここまでどうにもならない時代に流される人々ををリアルに描きながら、重くなく個性的な視点で笑いを交えて話を進めていける脚本家ふじきみつ彦。

 

 

 

一つ一つの台詞が最高!

 

面白すぎてファンになってしまいました。

 

これからも毎朝、楽しみに見て行こうと思います。

 

 

▇今日のにゃんこ

 

母性が全然ないように見えるティラさんは

 

 
ミルさんに近付くとカァカァと威嚇しまくり
 

 
喧嘩が勃発するのですが
 

 

まんぷぅがいなくなってからは、あんまり喧嘩はしなくなりました。

 

 

それもなんだかちょっと寂しいです汗