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滋賀解放同盟お弁当の猫きのこのkairuです🐾
言葉に矛盾が生じる時はだいたいが頭の整理が出来ていない時だと思います。
私、SFとファンタジーが苦手だと言いましたが、厳密に言いますと逃避系のSFとファンタジーが嫌いなんです。
逃避系=現実逃避出来る夢のような絵空事。
ご都合主義的な展開が続くと枯れた気の毒なアタシの頭の中では・・・
「そんなはずあらへんでぇ~世の中そこまで甘うおまへんでぇ~」と言う大合唱が聞こえて来るのです。
一口にSFと言いましても人の心を深く抉ったアルジャーノンに花束をは他の追従を許さないほどの大好物。
そして、大好物とは意識していないものの、何かあるごとにふと頭をよぎるのが半世紀も前にテレビで観たこの映画。
きっと私の心の琴線に触れる何かがあるのだと思います。
▇ソイレント・グリーン
2022年、今から約50年後のニューヨークには人口が膨大したことによって食糧難が起こっていた。人々は1週間に1度、政府が配給する「ソイレント・グリーン」と呼ばれるウェーフェース状の食料で命を継いでいたが……。
1973年の米国映画だそうで、何気なくテレビで見たのはそれから何年か後だと思うのですが、当時は2022年と言えば半世紀も先の遙か未来。
こんな未来が待っているのかも知れないと怖くなったのを覚えています。
なにせ、見たのが一回こっきりだったので、もしかしたら大きく記憶違いをしている部分があるかも知れませんが、主人公と同居していた老人が隠された秘密に気づき、生きて行くのが耐えがたくなり、公共安楽死施設に行くシーンがあります。
広いホールの椅子に座って目の前のスクリーンには草原や大海原などの映像が流れ、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の響きに包まれて老人は安らかに死んで行きます。
これを最後の演出にと考えた組織の発想は皮肉としか言いようがありません。
何を見たがり、何を欲して安楽死を選んで死んで行くかを知っているから出来ることです。
老人の遺体の処理の行方を追って主人公はソイレント・グリーンの真実を知ってしまいます。
秘密を知られたと知った組織の追っ手から逃げながら彼は群衆に向かって叫びます。
「ソイレント・グリーンは人肉なんだ!」
オチ命の作品を見まくったせいで、すぐにオチが分ってしまう今とは違って、当時の私にはドストレートに心臓に入って来ました。
そして映画のラストに流れる曲がこれ。
この美しい世界に生きる価値は人にあるのか?
そんな虚しい気持になったのを覚えています。
ソイレント・グリーンの世界では人々は人肉を喰わされてただただなんとか生きる為に生きていたのに、富裕層には豊かな物資があふれかえり、美味しい食料を食べ、生きることを享受していました。
彼らは労働力として人を飼っていて、人と言う名前の家畜には家畜自身の肉を食わせていたのです。
2022年を超えて2024年になった現在。
上級国民と呼ばれている富裕層は、法律と言う名の下に国民を飼って血税を搾り取り、それを喰らって優雅に豊かに生きている。
国民は自分たちが生み出したはずの血税のおこぼれを貰って息も絶え絶え生きている。
家畜が爆発的に増えすぎたんじゃなくて、生きづらくて減りすぎたもんだから、余った家畜を海外から受け入れているところはちょっと違うけど
岸田が国民から搾り取った血税から、定額減税してやったから有り難く受け取れとソイレント・グリーンをばら撒いている。
暑さで家畜が死んだら五月蝿いからと8月から3ヶ月だけ電気代を補助してやると、ソイレント・グリーンをばら撒いている。
なんだ、ソイレント・グリーンの世界とどこが違うのだ?
この曲を聴く度に思います。
人はもっと単純に生きられるはず。
働いて報酬を得て、それを搾取されずに自分たちが選択肢を持って、自分達のためになる事だけに使う。
緑の木々が見える
赤いバラも
咲いているんだ
僕と君のために
そしてひとり思う
なんて素晴らしい世界なんだ
青い空が見える
そして白い雲も
輝き祝福された日
暗く神聖な夜
そしてひとり思う
なんて素晴らしい世界なんだ
虹の色は
空で綺麗に見えるけど
通り過ぎる人々の
表情にもその美しさがある
友達同士が握手してる
「ごきげんよう」と言いながら
彼らは本当はこう言ってる
「愛してます」って
赤ちゃんが泣いている
彼らは大きくなって
多くの事を学ぶだろう
僕が知り得る事以上に
そして僕はひとり思う
なんて素晴らしい世界なんだ
そう 僕はひとり思う
なんて素晴らしい世界なんだ
▇今日のにゃんこ