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滋賀解放同盟お弁当の猫きのこkairuです🐾

 

最近、薔薇脳、レトロ仕様車脳で頭お花畑で浮かれまくっていたので、ここいらで一昨日に引き続き映画話題でちょこっと頭を冷やそうと思います。

 

ケーブルテレビで嬉しいお知らせがありましたので、懐かしくなり、ホラーについて書いてみようと思います。

 

 

アタシはホラーが大好き!

 

その理由は前から書いて来ましたが、私の母の幼少期からの教えにあります。

 

私の母親は、誰が聞いても絶対に間違いだとは言えない言葉で私を育ててくれました。

 

『人を嫌ってはいけない、悪口を言ってはいけない、周りに気を配って人に欲しいものは譲り、常に感謝して生きろ。』

 

「確かに」としか言いようのない教育です。

 

しかし、これ、母親がお手本となってくれていればまだしも、優しくニコニコとして人に色んなことを譲るので皆から好かれましたが、父親の悪口実はたいしたことない内容を呪詛のように言い続ける人でした。

 

当たり前でしょう。

 

誰もがある程度、お互いの我を出しつつ、折り合いをつけないとストレスが溜まります。

 

しかし、一般論で言ってしまえば、こう言う人は我慢して人に譲ってあげているつもりなので、非常に自分をお高く見積もっています。

 

だから、自分の場合は我慢に我慢を重ねた上で出てしまったやむ得ない愚痴で、でも人が同じ事をした場合は、共感せずに無関係を貫くか上からたしなめるのってのがセオリー。

 

私が誰かに理不尽さを感じて、我慢出来ずにそれを口に出すと、母によく「あんたはそんなこと言えるほどエラいんか。」とたしなめられていました。

 

一度も共感して負の感情を受け入れて貰ったことはありません。

 

しかし、この手のタイプの『自分は特別であると思っているが故に共感性があるように見せつつ、本当は無いんだけれど、一般的には良い人』は、実は結構、その辺にいるのです。

 

知人や友人では問題ありませんが、そんな人が母親であった場合、そのまま素直に受け入れて、いつまでも素晴らしい人だと思って育つ人と、矛盾を抱えて最後は破裂してグレ倒す人がいます。

 

宗教にはまった母を持つアルチュール・ランボーの伝記を読んで、同じやんと親近感がわいたものですが私の母は宗教は否定的でしたが私も矛盾に爆発したクチでした。

 

寛大にふるまい、人に欲しいモノを譲り、人の悪口を言わない人が良い人であると言う勝手な定義を作り、実行しても、結局、全部自分が良い人であり続けることが目的で、所詮やせ我慢なのでストレスが溜まり、無意識に見返りを求める。

 

結果、『良い人』と言う評価を無意識に他人に求める事になります。

 

人の心が綺麗であって当たり前だと思っている人は、善意をして貰っても当たり前でありむしろ絶対善である自分の価値を下げるから、何かして貰ったら感謝もせずにして貰ったことも認めないだから相手をきちんと評価出来ず、すべてが自分に値打ちがあるから相手が良くしてくれると言う地動説になりがちです。

 

逆に人の心が汚くて当たり前だと思っていて、自己評価が低ければ、自分にこんなによくしてくれるなんてなんて良い人だと、相手の評価へと目が向きます。

 

性悪説から始められない人は『自分が大好きなだけじゃないのか』と人生後半になって私は思い始めました。

 

余談ですが、この手の自分が大好きな人はどんな時もニコニコ優しいのに、自分が優しいと言うことだけは否定されるとめちゃくちゃ怒ります。

 

あらためて俯瞰でものごとを見ることをしてみてこれに気付いた時、色々な矛盾が見えて来て『綺麗な心であれ』と言う母の教えの逆の『人の心の汚さ』と言う物にすごく興味がわいて来ました。

 

長々と導入部にお付き合い頂きまして申し訳ありません。

 

 

ここからがタイトルのホラーに関する内容になります。

 

試行錯誤しているうちにホラーと言うジャンルは、自分の命か、他人の命かと言う究極の選択を迫られる場面が多く、人の汚い部分が剥き出しになると言う、すごく分りやすい人の心の醜さを見られる一番のツールであると気付きました。

 

どんな綺麗ごとを並べている人も、結局は自分か他人かの二択になると、ベロンと皮が剥けたように汚い本性が剥き出しになる、それが面白くて、そこからはどっぷりとはまっていったのです。

 

あれから約35年、若い頃大好きだったホラー映画が、CTVで放送されるらしい。

 

実は、もう放送されていたらしいのですが、見逃していたところ、娘っこが発見して教えてくれたのです。

 

ヘルレイザー

 

 

1988年アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭・恐怖映画賞受賞
1988年ポルト国際映画祭・審査員特別賞受賞、国際ファンタジー映画賞ノミネート
1987年シッチェス・カタロニア国際映画祭・最優秀作品ノミネート

監督・原作・脚本:クライヴ・バーカー
製作:クリストファー・フィッグ
撮影:ロビン・ヴィジョン
音楽:クリストファー・ヤング
特殊メイク:ボブ・キーン
クリーチャー創造監修:ジョフ・ポーターズ
出演:アシュレイ・ローレンス、アンドリュー・ロビンソン、クレア・ヒギンズ、ダグ・ブラッドレイ
原題:HELLRAISER|DCP

 

 

※ヘルレイザー2以降はこの後に続きます。

 

 

 

この原作者であり監督であるクライブ・バーカーの手に入る作品は全部読みましたが、プロフィール欄に載っているデュランデュランのメンバーを全部足して割ったような写真に心躍らせましたっけ。

 

富里地元の作品マップ

 

さらにこの人の小説に出てくる主人公はだいたいが美形でとっても色っぽい。

 

カミングアウトしてないみたいですが、私は勝手に作風からこの人ゲイなんじゃないかと疑っています。

 

この作家の小説が面白いかと言うと、展開がアニメチックな部分があり、私的にはホラーとしては全然怖いとは思いませんが、描写がラブクラフティアンだけあって壮大なものが多い。

 

 

クライブ・バーカーはご多分にもれず、ホラーの最高峰に君臨するラヴクラフトの熱狂的なファンであるラブクラフティアンクトゥルー神話に匹敵するような、血の本シリーズを出しています。

 

ラブクラフト に対する画像結果

 

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(Howard Phillips Lovecraft、1890年8月20日 - 1937年3月15日)

 

アメリカ合衆国の小説家。怪奇小説・幻想小説の先駆者の一人。生前は無名だったが、死後に広く知られるようになり、一連の小説が「クトゥルフ神話」として体系化された

ラヴクラフトの創造した怪神、異次元の神、神話体系は世に広まり、現代のコリン・ウィルソンたちや「SF宇宙冒険物」に大きな影響を与えている。ゴシック小説やエドガー・アラン・ポーなどの系譜に連なる、独特な恐怖小説や先駆的サイエンス・フィクション(SF)の作者として、近年顕著に再評価されつつある。

 

ホラーを語り出すとラヴクラフト抜きでは何も語れないくらいラヴクラフトの作品はすごい!

 

普通、ホラー小説と言う物はストレス発散であったり、私のような人の汚い面をみたいと言う欲求のある人間が読んだりするものだと思うのですが、ラブクラフトの作品は人はあまり出て来ずに、主人公以外ほぼ化け物のみ。

 

それどころか主人公が名状しがたい(笑)化け物だったりするのです。

 

そして、例えば登場人物がたったひとりであったとしても、その先に無限の暗黒世界が何層にも広がり、その世界観と言ったら舌筆に尽くし難いくらいスゴい。

 

人同士の小競り合いの、自分可愛さにエゴ剥き出しにする汚さなんてどうでも良いと思わせてくれるくらいで、簡単に言ってしまえば、人をぼうふらとしか見ていない怖さとでもいいましょうか。

 

例えば、その辺の溝にある水をくみ上げた時にこぼれ落ちた水の中にいるぼうふらが長い時間をかけて干からびて死んで行くような凄絶な孤独と無意味な生の恐怖。

 

そして、事実のみを淡々と書くと言うその手法は、行間を読み手の持ちうる最大の恐怖の想像力で埋めるしかないのです。

 

彼も両親とも毒親で、特に母親はラヴクラフトの事を幼い頃から『怖い子』と呼んでいたくらいですから、壮絶な幼少期を過ごして来たと想像出来ます。

 

ホラーが作者の無数の心の傷と絶望から生まれて来るものだとしたら、誰もが真似できないここまでの世界が描けるラヴクラフトはどれだけの絶望を抱えてそれを受け入れて来たのだろうと

 

それを想像すると、彼はエドガー・アラン・ポーを越えるホラー作家の頂天だと思うのです。

 

 

クライブ・バーカーはそんなラヴクラフトの絶望と空間の広がりと比べれば、スケールはだいぶ小さくなりますが

 

 

魔道士 ピンヘッド クライブ・バーカー ヘルレイザー に対する画像結果

 

ヘルレイザー

 

フランク・コットンが手に入れたルマルシャンの箱と呼ばれる小箱は、「組み替えることで究極の性的官能を体験できる」という伝説を持つ謎のパズルボックスだった。

 

パズルボックス ヘルレイザー に対する画像結果

 

フランクはパズルの組み換えを成し遂げたが、同時にその肉体を失う。

数年後、フランクの弟であるラリーが妻子を連れて、現在は行方不明となっているフランクの家へ越して来た。ラリーの娘カースティは、ラリーの新妻であり継母のジュリアが街の男達を家へ連れ込んでいることに気付き、2階の部屋へ侵入。カースティは、いなくなったはずのフランクがジュリアと共謀し、失われた彼の肉体を男達の血肉によって蘇らせようとしていることを知る。パズルボックスの正体を知らぬままにそれを奪って逃げるカースティ。何気なく触れるうち、偶然にもパズルの組み替えに成功した彼女の前に、異世界が出現し4人の魔道士(セノバイト)が現れる

 

最高の快楽が手に入ると言う魔道士に騙されて立体パズルを解いてしまい、開かれた異世界で絶え間ない苦痛に苛まれながら囚われると言う独自の世界観が当時のホラー映画では画期的でした。

 

私はヘルレイザーはイマイチでしたが、リバイアサンが描かれるヘルレイザー2がツボでした。

 

あれから35年近く、地虫が這うようにでも私の思考は今でも進化しています。

 

今の自分にこの映画どう映るのか、すごく楽しみです。

 

 

今日のにゃんこ

 

ハルさんが帰って来たので

 

 
いつものチャオチュールが貰えると
 

 
ハルさんの一挙一動を見守っている
 

 
まんぷぅとミルさん。
 

 

ジッと皿を覗いてみる・・・チュー