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滋賀解放同盟お弁当の猫きのこkairuです🐾

 

良い映画に出会えた時のあの小躍りするような嬉しさ。

 

最近、それを感じるホラー映画に出会いました。

 

 

過去、この感じを味わったのは以下の映画を観たときです。

 

▇セブン

セブン 映画 に対する画像結果

 

▇マーターズ

マーターズ に対する画像結果

 

▇インプリント

インプリント に対する画像結果

 

▇サイレントヒル

サイレントヒル に対する画像結果

 

どれもこれも美しさと悲しみと恐怖とが上手く混ぜ合わさった最高の作品でした。

 

特にカルト教団のマーターズは草の根戦略で片っ端からホラー映画を借りた時に偶然発見したもので、感動はひとしお。

 

 

 

とは言え、最近はレンタルもしなくなったので片っ端からホラーを借りて行くと言う草の根戦略も通じず、どうやって新しい映画を探すかと言うとひたすらネットで話題の映画評を読むのです。

 

で、これは良さそうかもと思った映画の名前を覚えておいて、何年もCTVでするのを待ちます。

 

この方法で最近見てまあまあ良かったのがドント・ブリーズ

 

ドントプリーズ に対する画像結果

 

これは5年待ってCTVで観ました。

 

怖いサイコおっさんが暴れるだけなのに、台本が上手くてグイグイ引っ張られて行く上にやたら怖い。

 

低予算なのに広がりがあって秀作でした。

 

 

 

でも、ずっと探していたのは、ジャンルで行けばカルト系のもっともっと突っ込んだ映画。

 

例えばウィッカーマンはとても面白かったのですが、後一歩及ばず。

 

怖くて悲しいけれど、イマイチなにかが物足りない。

 

ウィッカーマン に対する画像結果

 

閉鎖された世界の人間の残酷さ、それがその社会では当たり前と言う怖さが私は堪らなく好きなのです。

 

そう言うのが顕著に出るのがカルト教団の話。

 

本で読んだだけだけど、マンソンファミリーやら人民寺院と言う実際にあったカルト教団による大虐殺は映画よりよほど怖いはず。

 

これらに光を当てるとぞっとするような禍々しい恐怖が浮き彫りになるはずだと思います。

 

この恐怖を越えて描き切った映画がまだ、ない。

 

そう思っていましたが、そう言う映画とついに出会ってしまったのです。

 

ミッドサマー

 

 

スウェーデンで90年に一度の伝統的行事が行われるという話があります。大学で民族学を専攻する学生たちが論文を書くため、そして楽しい祭りのようなイベントがあると聞き、スウェーデンを訪れます。しかしその行事はスウェーデンが貧しかった頃からの恐ろしい儀式であり、学生たちは何も知らずに恐怖体験に巻き込まれます。

 

これ、ずっと観たかったけど4年待ちました。

 

もしかしたら、私の見たかった本当の恐怖を描いてくれるのではないか?そんな期待をずっと持って待ちました。

 

ミッドサバー に対する画像結果

 

そしてやっとCTVの番組表をチェックしていたらミッドサマーと言うタイトルを発見したのです。

 

残念ながら気付いた時は映画が始まってから37分過ぎていて、最初の伏線が見られませんでしたが、どうせ、またCTVでやってくれると気楽に残りを見たら・・・

 

まあ、もう好みすぎて嬉しくて、でもうちの家族は誰もこの喜びを分かち合う事は出来ず(妖怪大戦争的なのは好きですが、生粋のホラーはふたりとも苦手なのですおばけ)ひとり「これ!!いいやん!!もう~最高やん!!デレデレ」と叫んでおりました。

 

 

よくぞ、まあ、グリグリと一番怖いとこを突いて下さいました。

 

 

あれもこれも何もかもがツボなんですが、私の最大のツボは小屋の中で焼かれる生け贄に立候補したと言うウルフイングマールの村人ふたりの死に様。

 

ウルフジョシュ死亡時にマークの皮をかぶっていた村人、イングマールコニーサイモンイギリスから連れてきた村人で、生け贄に立候補してくれたと長老のような老人に紹介されます。

 

理不尽に連れて来られて納得していないのに殺される側ではなくて、神の供物に自ら申し出てなるカルト側の人達なのです。

 

他の7人(6人は死体で1人は内臓を抜いた熊に生きたまま身動きできず、声も出せないようにされて入れられている)の横で小屋の奥で落ち着いて座っているふたり。

 

 

Television

 

 

老人が「これを飲むと痛みも不安も取り除いてくれる」と言ってふたりの口に何か入れるのですが、これが嘘。

 

燃えだしてやっと、それに気付いて大声で叫びますが時すでに遅し。

 

 

これが自分が一体だと思っていたコミュニティの正体なのです。

 

 

主人公のダニーは家族を失い、さらに恋人も彼女から心が離れかけており、そのぽっかりと空いた穴につけ込まれたようにも思えますが(これは見てないけどあらすじ読んで分ったことです。)、ダニーはこの村の生まれであり、家族は実はこの村に彼らを連れて来たペレに殺されたのだと言う説があります。

 

孤立した寂しい人と共振しているかのように見せかけ、ここを居場所だと思わせておいて、最後は裏切り、それを我が身にあてはめて覚醒することもなく、その悲しみや苦しみを糧にして団結すると言うのがカルトの世界。

 

 

いくらでも代えがきくのに、自分だけはそのコミュニティに必要不可欠だと言う幻想に駆られて、偽物の愛情や連帯感にすがらないと生きて行けなかった人間の悲しみや業を強く感じます。


 同じ方向を見ているようで実はてんでバラバラで、なにもないのに、そこから出られない。

 

そんな世界を当たり前として生きる人々をあぶり出すように上手く描いています。

 

 こっち側からの恐怖まで描いた作品がかつてあったでしょうか。


両面のいびつさが深い異世界の広がりを生み出しているのです。

 

どうせ、すぐに再放送があるわと思って一旦削除したのですが、なんと、CTVには珍しく、4月中たった2回しかやってなくて、私が見たのはその2回目でした。

 

なにせ、R15なので、地上波でもWOWOWでも放送する可能性はないみたい。

 

 

もう一度、見直して細かいところを色んな角度からチェックしたい。

 

てか、これは手に入れて置いておきたい。

 

レンタル落ちでも良いから探してみよう。

 

久々に丁寧に繰り返し見たいと思った、心にぐっと刺さった最高峰の映画に出会えました。

 

 

 

今日のにゃんこ

 

本日もまんぷぅ。

 

 

よく分らないんですが、なんか、怒ってます。

 

滝汗あせるナナナ・・・ナニ?