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滋賀解放同盟お弁当の猫きのこのkairuです🐾
毎日、大掃除でいらんもんを捨てるのにかかりっきりで、ついでに書こう書こうと思って書けなかったドラマの感想を書いてしまおうと思います。
もう、最近のドラマって視聴率とか気にならなくなるくらい、めちゃくちゃ低くて当たり前の時代になってしまいましたね。
今までのようにスポンサーが付くんだろうかと心配になるくらいで、Huluとかで回収してなんぼとなってしまったような気がします。
だから、VIVANTのようにいきなりプロデューサー生命をかけた大博打のようなド派手なドラマが空前の大ヒットを飛ばしたのはもうびっくり仰天、最高に小気味よかったですが、それとは別にどんどんと制作費を少なく抑えて行くのが当たり前の時代になって行っているような･･･
予算が少ない分、余計に内容の出来が問われることになりますね。
そんなドラマの中で、不幸具合をもほどよくほっこりしたのがこのふたつ。
▇セクシー田中さん
木南晴夏って、私の中では玉木宏が母と妹と同居してくれなくちゃ結婚しないと言い張って、色んな女性が離れて行く中、それでも良いとOKして嫁に貰って貰った人ってイメージがありました
ちょっと失礼だったかも･･･
後、パンが大好きだとか、それと過去、松山ケンイチ主演の銭ゲバで、顔に痣がある醜い役で、金目当ての松山ケンイチと結婚して、最後は自殺するなんとも暗い地味な役をやった女優さんのイメージ。
だからある意味、このセクシー田中さんの役がぴったりで、私も新しい木南晴夏の魅力を発見してしまいました。
登場人物もみんな魅力的でどんどん好きになってしまう。
嫌な人がひとりも出て来ないと言う貴重なドラマでした。
愛瑠もキラキラして可愛いし
安田顕演じる三好さんもなんかすごく魅力的だし、小西まで素敵に見えてくる始末。
中でも、毎熊克哉ってこんなにカッコウ良かったんだろうかと再認識させられました。
確かに妖怪シェアハウスの時にめちゃくちゃ素敵な酒呑童子がいるとは思っていたんだけどさ。
たぶん、セクシー田中さんの生き方が全員に伝染してすごくみんな輝いて見えたドラマだったと思います。
最後は田中さんと笙野浩介とやっぱ結ばれて欲しかったし、小西と朱理もハッピーエンドになって欲しかったけど、この続きがみたいって思わせる力が有料視聴につながって行くんだろうなと、制作者側の苦労に思いを馳せつつ、それでもこのドラマ、すごく楽しんで見られたよく出来たドラマだったと思います。
▇コタツがない家
この画像をみただけでゲラゲラ笑ってしまいました。
上に行くほどクズカーストとか･･･
出てくる男家族が全員クズ。
なのに、誰も憎めない。
特にこの何十年も漫画を描いてない紐のような存在の漫画家の旦那の悠作。
吉岡秀隆の清廉潔白天使のようなドクターコトーからの、内田有紀との結婚でDV説のある離婚と、天使と悪魔のような地に墜ち方をしていたのが、なんかこのドラマで一皮むけた感じがしましたよ。
以降、役の幅を広げて俳優業をやりやすくなったんじゃないでしょうか。
このクズ男たち、誰も改心しないどころか、小池栄子演じる清美の方がむしろ共依存的に家族を必要としている感じがなんとも不思議。
息子の徳川秀頼役とは思えないクズっぷりがｗ
両親が別れても平気なのに、クズの父親が猫のチョーさん←ネーミングが秀逸を連れて行こうとしていると知るや否や猛烈に拒否反応を起こすと言う突然人間味を見せる佐間龍斗演じるクズ息子。
無愛想なハチワレチョーさんだけどいるだけで可愛いの～
この家のクズ男全員は清美のことは責任は全部おっかぶせても平気な強靱なスーパーマン扱いで、チョーさんだけには庇護欲を持っていると言うチョーさん弱いモノ認定が笑えます。
さらに清美ほいほいのダメンズにチョーさんが入れられていることも笑えますw
こうして見るとダメンズ達は清美にとってはどれ一匹欠けても絶対駄目な飼い猫のようなものなのかもしれません。
おじいさん(父)でさえ、住み着いて家猫になったら手放せなくなってしまうとか、根っからの保護欲の強い飼い主気質なのかもね。
飼い主気質の方が大損で、みんな猫側になりたいと思うのが普通だと思うんだけど、でも、きちんと承認欲求を満たして貰えなかったこどもは飼い主気質の方が必要とされる理由が明確で安心出来るのです。
そう考えると清美の幼少期が気になります。
それから、ダメンズ側が男であると言う事も母親に世話されて来た男と言う意味で飼い主さえいれば、安直に猫側になりやすいのかも知れません。
案外、清美がダメンズほいほいじゃなくて、ダメンズ製造機なのかも知れませんね。
普通に稼ぎ頭がお父さんで、地道に勉強して良い大学入ってさっさと独立してくれるこどもがいるって家庭じゃなくて、この状態が清美の一番居心地の良い場所なんじゃないかとまで思ってしまいます。
そしてダメンズカーストの最上位にいるかのように思えるチョーさんですが
実は人は猫じゃ無いので、世話されるのみの存在だけと言うのはそれはそれで辛い。
その辺、チョーさんを、世話する自分と言う形の自身の存在意義にしてしまって、それに執着があり、愛とごっちゃにしてしまっているのかもしれません。
だからしんがりにみえるチョーさんには、実は無条件に庇護されてやり、存在証明になってやると言う重大な役割があるのです。
色々考えると本当に良く出来た奥深い設定です。
結局、清美が望んでいたように悠作は漫画を描けたけどびっくりするほど売れなかったと言うオチから編集さんのその後が心配ですが･･･、誰も収入など期待してないけど、漫画家として矜持を取り戻して欲しかったと言う愛の形だったのかと納得。
最初、このクソ旦那と別れて北村一輝演じる編集さんと結婚すれば良いのにと思ったんだけど、最後はシミジミと最新式の鍋に割れて欠けた綴じ蓋でも存在するだけでハッピーなんだなと納得出来る説得力がありました。
この歌、普通なら録画して見ているので主題歌はトばすんだけど、毎回楽しく聞いてしまいました。
駄目な男よ 背中に乗りな
アタシが食わせる心配するな ｗｗ
よく出来た最高のドラマだったと思います。
今期ドラマでどんどん脱落して最後まで私が見たものは、すべて固定観念に囚われず、相手を尊重した結果が生み出した、独特の世界観を持ったドラマでした。
スマホの普及から新しい形のマスメディアが生まれ、それによってドラマも多様性が生まれた気がします。
納得いかない政治。
どんなに頑張っても勝手に給料から天引きされて
もう、良い大学に進学しなくていいやん。
安定企業に就職しなくていいやん。
働かなくていいやん。
結婚しなくていいやん。
こども産まなくていいやん。
恋愛しなくていいやん。
好きなら友だち、恋人、男女、関係ないやん。
やりたいことをやればいいやん。
押し付けのないそれぞれの価値観を大切にする世界。
今の若い子らが希望を失ったのはあたしらの世代の責任だと思い、すまない気持ちになります。
でも、もう逃げたいかも。
てか、日本の未来もう、知らんかも。
私もこの新しい世界観のテレビドラマがスゴく居心地の良い場所となりつつあるのです。
▇本日のにゃんこ
薄暗い電灯の中、ニャーメルンのチャオチュール男のハルさんに群がるにゃんこたち。