洗濯講座などで「洗濯の水量を増やしてください」ということを伝えています。

これは、今の洗濯機は、節水が行き過ぎてきれいにならないくらい水が減らされていると感じているからです。

でも時々これを「洗濯は水量が多いほうがキレイになる」と曲解して雑に受け取られてしまうことがあります。


僕らは、やみくもにただ水を増やせばいいってことは言っていないのです。
少なすぎて、バランスを欠いているから、それを基本に戻しましょうと伝えています。


洗濯時の水量は、衣類の量(重さ)に対して、10〜20倍の水の量が目安。
1kgの洗濯物を洗うとしたら、10〜20Lの水量が洗いの時に必要ということです。

この衣類の量と水の量の比率を「浴比」と言いますが、この浴比が1:10を下回ると洗濯物の汚れはきれいにならないというのが、いわば洗濯の基本というか常識の一つです。

でも、今の洗濯機はどうかというと、これが1:8ぐらいになっているものが多いです。
ドラム式にいたっては標準で回すと1:4ぐらいのものまであります。

それを高濃度の洗剤液や吸着剤などで逆汚染が起こらないようにしたり、洗濯機のポンプで水をシャワーのように循環させることで洗いムラを防ごうとしたりしているのだと思うのですが・・・

水が少な過ぎて、根本的に無理があってそれでは対処できていません。

その洗濯が破綻をしているのは、これだけ洗濯物の嫌なニオイや黄ばみで悩む人が多かったり、一度落とした汚れが再び服に戻る「逆汚染」をおこして黒ずんでいる服が世の中に溢れているのが何よりの証拠です。


だからこの浴比を、せめて1:10には戻しましょうよということを言っているのです。


ただ増やせばいいというのは、それこそ無駄も多くなりますし、水が必要以上に多過ぎると、逆に汚れが落ちにくくなったり、衣類が傷みやすくなったりということも出てきます。

だから、大事なのはバランスです。

洗濯機メーカーにはキレイに洗える浴比に戻してほしいと本当に思います。

ですが、それには洗濯機を使う側も、洗濯における水量がどういう意味を持っているのか?キチンと考えて洗濯する人が増えないといけないと思うのです。

なんとなく“環境に良さそう”だから、なんとなく“節水”ではなくてね。


洗濯においても理(ことわり)を大切にしましょう。



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