スレッズで、こんなような投稿が流れてきた。

 

たっぷりの水で、すすぎを3回、洗濯物の種類を分けて詰め込みすぎないように洗濯する、なんてことには時間がかかる。時間が無いから節水したいし、すすぎは1回にしたい。詰め込んで一度で終わらせたい。時間がないからできない。


多くの人が同じように誤解しているかもしれないと思うので、解説してみたい。

 

まず、僕も結構忙しい


自分の会社があって、その他に一般社団法人もやっていて、災害洗濯支援活動もやって、クリーニングの組合の仕事もあったりする。なぜか、田んぼもやって米を作ったりしている。毎日、夕方になれば子どもたちのクラブの送り迎えもある。忙しさを競ってもしょうがないが、結構忙しい方だと思う(笑)。

そのうえで、家でも洗濯を担当し、毎日家族4人分の洗濯をしている。

でも、時間がないからといって、節水して、すすぎを1回にして、詰め込んで一度で終わらせる、なんてことはしない。

 

そんなに時間かかるかなぁ? と思ったので、実際に計ってみた。


実際、僕自身洗濯にどれくらいの時間をかけているのか?そういえば計ったことないなぁ・・・と思ったので、洗濯物の仕分けから洗って干して乾いたものを畳んでしまうまで、自分が動いている時間をiphoneのストップウォッチで計ってみた。

  • 家族4人分の1日の洗濯物を仕分けて、洗濯機に入れて、回すまで → 1分34秒
     

  • 干す → 3分6秒
     

  • 乾いたものをたたむ → 3分48秒

 

全部やっても、8分半。自分が実際に動くのは、10分もなかった。


今回は計測のために干す作業もしたが、いつもは乾燥機を使っているので、普段はここの時間もほぼかからない。自分が動く時間はさらに短くなる。


僕は、アイロンがかかった服の方が気持ちよく着られるので、全部の服にアイロンをかける。その時間は別途かかる。でもこれは趣味みたいなもので、無理にかけろとは言わないし、ほとんどの人はやらなくていい作業だ。普通にたたむだけなら、1日分で5分もかからない。


ピシッと着たい服、身だしなみが大事な服は、基本クリーニングに出した方がいい。だから、そういう服のアイロンも自分でやる必要もない。


洗濯板で手で洗うのなら別だが、洗濯機で洗うのであれば、「時間がないからできない」は、ない。自分が動くのは、仕分けて、洗って、干して、たたんで、合計で10分程度。あとは洗濯機がやってくれているのだから。

 

僕らは「丁寧に時間をかけろ」とは言っていない


ここはいつも誤解されるのだけど、僕らが言っているのは、丁寧に時間をかけて洗濯しろ、ということではない。

理にかなった洗濯が、一番楽で、コストもかからず、きれいになる。 そう言っている。

 僕個人的には、“丁寧な暮らし”的なものは好きだ。でも、それをみなさんにしろとは言っていない。 むしろ逆。みなさん洗濯に手をかけすぎていると感じる。

家での洗濯はそんなに頑張らなくていい。

 洗濯物の種類を分けて、衣類と水と洗剤の量を適切にして、すすぎを3回で洗う。

この基本をきちんとすることが、一番楽で、トータルで見てコストがかからず、きれいになる。

ここをずらすから、みなさん大変になっている。


洗濯機に入れる前に漬け込んでみたり、下洗いやプレウォッシュをしてみたり。 早く洗わないと汚れが落ちないと思ったり、早く乾かさないと臭うと思ったり。 基本に忠実に洗濯すれば、これらの作業は、ほとんどの場合いらない。
 

これをしないといけないと思ってしまうのは、基本をずらした分、よけいな手間が必要になって、かえって大変になっている証拠だ。
 

「分けると、何回も洗うことになる」も誤解


僕らは、衣類を大きく3つのカテゴリーに仕分けて洗うといいですよ、と洗濯講座などで伝えている。

でもこれは、「1日に3回回せ」ということではない。
 

それぞれのカテゴリーで、洗濯機できれいに洗える上限の量くらいまで溜まったら、一度洗えばいい。それまでは、置いておいていい。


「置いておくと臭う、汚れが落ちなくなる」と言う人がいるけれど、それは節水して、すすぎを1回にして、詰め込んで、洗う時間を短くして終わらせているからだ。


理にかなった洗濯をすれば、置いておいても臭いは取れるし、汚れも落ちる。

 

なぜ、そう言い切れるのか

 

僕らのチームが伝えている洗濯は、プロのクリーニング師が現場でやっている判断基準を元にしている。
 

プロが仕事でやる場は、コストにも厳しいし、きれいに洗えなければ話にならない。無駄なコストをかけたり、品質を下げたりすれば、店は潰れてしまう。だから、極めて合理的な作業しかしない。僕らは、そのエッセンスを伝えている。
 

僕らの話を聞いて、そのまま素直に実践した人ほど、楽になって、コストもかからず、きれいに洗濯している。 その人たちは、気持ちよく服を着て、暮らしが快適になっていっている。
 

理にかなった洗濯は、一番楽で、一番きれいになる。
 

時間がないなら、なおさら、洗濯物の種類を分けて、衣類と水と洗剤の量を適切にして、すすぎを3回で洗うことををおすすめする。