先日、ドイツの家電メーカー、ミーレさんの洗濯機を見せて頂きに、
目黒のショールームまで行ってきました。
そこで感じたことを書いておきます・・・・


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ミーレの洗濯機は、あのスティーブ・ジョブズが2週間悩みぬいた末に
自宅の洗濯機として購入したという伝説を持ちます(笑)
あの変態的なこだわりをもつジョブズが

「同社が開発した洗濯機や乾燥機のデザインは素晴らしい。これらの製品には、ここ数年どんなハイテク機器にも感じたことのない興奮を覚えた」


と言っているだけで、すごい洗濯機だと言うのがわかると思います(笑)

ミーレの洗濯機をみて、日本の洗濯機とまったく哲学的に違うことが分かりました。
そこから色々なことを考えてしまいました。

今の日本の洗濯機は、高性能、高機能。
音は静かだし、オゾンで脱臭したり、洗濯槽は自動で掃除したり、
自動車並のサスペンションが入っているものまであったりでめちゃくちゃ優等生。

これはこれですごいことだと思うんですが、僕は最近まったく洗濯機で感動しないのです。

確かに、高機能なことはいいことです。でも、僕が納得いかないのは、
それって「洗濯の魅力をまったく伝えてねーじゃん!!」ってことです。

洗濯槽が自動で綺麗になれば、洗濯楽しくなりますか!?

オゾンで脱臭できれば、洗濯好きになりますか!?

しまいには、洗剤メーカーがすすぎ一回洗剤なんか出した日にゃ、お急ぎコースまでつけて。。。

こんなこと言ったら、後ろから刺されるかもしれませんが、
「おたくの洗濯機には洗濯に対する愛はないんですか!?」と言いたくなります。

日本の洗濯機に感じる一番大きな問題は、答えの所有権。

日本の洗濯機は、外に答えを求め過ぎ。
これは洗濯機に限らないのかもしれないな(笑)

こんな機能つけたらウケがいいからとか。
こんな機能つけなきゃクレームくるからとか。
そんな理由で洗濯機が出来上がってると思う。
だから至れり尽くせりの洗濯機が出来上がっちゃう。
はっきり言って、もう余計な機能はいらないんですよ。
機能だけ改良に改良を重ねるから、
洗濯機が奴隷みたいになってるんです。
だから、
「洗濯って、洗濯機に突っ込んで終わりでしょ?」
とか
「わたしは洗濯機任せです」って言葉が出ちゃう。

洗濯は「片付けるもの」と考えているとしか思えない。

対してミーレの洗濯機は、自分たちの中に答えを持っている気がした。
ジョブズが惚れたのもそういうところだと思う。

自分たちの洗濯に対する答え、自分たちの洗濯機のあるべき姿を
考えている感じがした。

洗濯で、「衣類をいかに長持ちさせることができるか?」と考えていると思う。

そのために、洗濯機メーカーなのに洗剤も
洗濯機に合ったものを自社で用意したりしてる。



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洗濯のこと考えたら、必然的にそうなると思うんですよ。
最大限に力を発揮させようとしたら、
どちらも自分で設計する必要があると思う。
洗濯機と洗剤はハードとソフトだから。

とまぁ、ここまで長々書いてきましたが、
なにが言いたいかって言うと・・・・
日本の洗濯機がダメで、ミーレがいい!
ってことではなくて・・・・・

「どれだけ楽に早く重労働な洗濯を片付けられる奴隷か??」
っていう洗濯機の役割から、

「洗濯という行為をどれだけ魅力的にしてくれる相棒なのか??」
っていうふうに、洗濯機の役割を変える必要があると思ってます。

ミーレの洗濯機にも、洗剤にも僕はまだ納得していない。
ジョブズがミーレがいいと言っても譲れない(笑)

だから、やっぱり、僕は死ぬまでに洗濯機を作りたいと思います。

完成したら、買って下さい(笑)




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