1986年に発売されたファミコン周辺機器ディスクシステム。
いわゆる通常のファミコンがカセットと言われる読み込み専用ROM形式でゲームを提供していたのに対し、読み書きできるディスク形式を試みたのがこのディスクシステムでした
周辺機なのに本体より高い1万5千円
当時として画期的な
「大容量!*1Mbit弱」
「セーブができる!」
「PWM音源による重厚なサウンド!」
「なんとゲームの書き換えがお店で可能!*約500円」
とファミコンの能力を数倍に上げるのではないか??
と期待されたスーパーウエポンでした。
ですが・・・
このようにドッキングして使います。振動厳禁にビビりました。
当初の華々しいデビューと約束された(と思われた)未来は数年後の予想以上に速い技術の進歩に、
ディスクシステムならではのアドバンテージが無くなり、哀れ数年で歴史から姿を消す事になります。
「大容量!」 => ディスク発売同年には既に2Mbitのカセットが発売・・・
「セーブができる!」 => カセットに電池を入れた「バッテリーバックアップ」手法が確立
「PWM音源による重厚なサウンド!」=>カセットも特殊音源チップを搭載可能
「なんとゲームの書き換えがお店で可能!」 =>中古市場の台頭でカセット売り買いで安価に新ソフトが楽しめる
市場を読むのはなんと難しい事でしょう!
哀れディスクシステムは時代の流れに飲み込まれてしまいました。
(逆にファミコン及びカセットは今後えらい延命処置で長く生きました・・・)
ディスクは独自形式です。これにシールでタイトル貼ります。
ですがこの当時として革新的な試みで、ゲームとしても特徴的なものが多く、
短い命でしたが個人的にはディスクのゲームは非常に個性ある名作揃いだったと思います。
当時を振り返ると、金持ちの友達がディスクシステムを購入し、よく遊びに行きました。
最初の頃は、取扱説明書に
「ディスク作動中は振動を与えないで下さい。データの破損の可能性があります」
みたいな事が書いてあった為、ディスクがウイーンガッチャンと唸る度に友達が
「歩くな!動くな!息するな!(?)」
と、緊張の面持ちで皆で作動するディスクシステムを見守っていました。(?)
そして皆がやっていたソフトはもちろんあの「ゼルダの伝説」
はっきり言って見た目はさほど綺麗でなかったですが、
怪獣の鳴き声や爆弾やろうそくで発見する隠し扉、
すり抜けられる壁など、小学生のツボを鷲掴み、
せんしゅ犬も当時のお小遣いをすべて使い購入に走ったのでした。。。
正直、ゼルダでなかったらディスクシステムを買ってなかったでしょうね。
ディスク第1作目にして最高傑作。タイトルの重厚な音楽にシビれました。
正直メガヒットとまでは行きませんでしたが、何か夢のあるソフトが多くすごく思い出に残ってます。
とはいえ任天堂としてはバーチャルボーイよりはよほどヒットしたかと・・・
次回はそんな名作ディスクソフト達を簡単にレビューを・・・
ちなみにファミコン本体・ディスクを一体化した「ツインファミコン」なるものもシャープから発売。
しかし何故かファミコン+ディスクよりも高い価格設定に子供ながら「なんでやねん!」と突っ込んでました。