本日私の昔の憧れピートサンプラスについて思い出を・・・
18歳でのUS-OPEN制覇は衝撃ビュー。写真若い・・・・
サンプラスのテニスはデビュー時は衝撃的でした。
彼のテニスの特徴は圧倒的な身体能力です。他のスポーツでも間違えなく成功していたでしょう。
特にジャンピングスマッシュは、もはやバスケのダンクを見ているようです。
もはやバスケ選手並みの跳躍力・・・トレードマークのダンクスマッシュ
フォアハンドは薄いイースタングリップからピストルのような直線フラットボール、
サーブは十分な反りから、これまたロケットのような1stサーブと、
実はこっちのほうが対戦者には恐怖だった時折180kmでコーナーに入る2ndサーブ。
今でもこの2ndを打てる現役はいません。
これら剛とは逆にボレーのタッチは柔らかく、ドロップボレーなどは溜息が出るほど華麗でした・・・
唯一バックハンドはインパクト時に肘が曲っておりスピン過多で武器にはなりませんでしたが、
それでも総合的にストロークでもボレーでも一流で、初めてオールラウンドといえるプレイヤーだったと思います。
薄いイースタングリップでのピストルフラットフォア まさにレーザー
実際に、サーブ及びボレーが重要視されるウインブルドンで7勝、
ハードコートでは超ストロークプレイヤーのアガシにも五分以上に打ち合えます。
唯一、ストロークで粘りが必要なフレンチでは勝てませんでしたが、
フェデラーに抜かれるまではグランドスラム最多勝ホルダーでした。
アガシとは色んな意味で好対照な永遠のライバルでした
そして勝負強さでも圧倒的、記憶にあるのはジャパンオープンだかで努力の人チャンをボッコボコにし、
マスターズファイナルか何かでギルバートをこれまたフルボッコにした試合が、
努力は才能には勝てないんだ・・・と思い知った出来事でした。
(チャンとギルバートの「あいつ人間じゃねー」的な諦め顔が忘れられません)
ギルバートはコーチで大成しましたね。
チャンはこの前香港に試合に来てましたが、ハゲたオヤジになってました・・・
但し、あまりに強く、そしてあまりに淡々としている為、また顔の締りが無いのもあり(??)
つまらない王者と酷評される時期もありましたが、何を言いますか、
私はそのあまりに強くセンスのあるプレイに完全に魅了されました。
ええ、サーブの時にイグアナみたいにダラしなく舌出していてもいいんですよ!
口の締りがまるでありませんでした・・・
かくいう私も学生時に完全に感化され、当時フォアハンドをイースタンでひっぱたいておりましたが、
どアウト連発で、一般人にイースタンでフラットは無茶である事に後日気付きました。。。
今でもラケットを立ててテイクバックするところはサンプラスの真似の名残ですね。
(グリップはセミウエスタンに後年修正しました・・・)
あとサンプラスといえば固くなにプロスタッフビンセントモデルを使っていました。
(ブレード製法で作られた初期モデルの事。工場移転時にサンプラスは100本ほど買いだめたらしい・・・)
重量でいうと恐らく400g、さらに面が85インチの小っささ。
友達所有のプロスタッフ(上記より軽い通常版のものです)を借りて打ったことありますが、
そりゃー無理です。あんなので良く打てますね。。。
フェデラーも初期に使っていましたね。センスのある人にしか打てないラケットでしょう。
サンプラスのテニスは当時のテニスレベルを一段上げたと確信しています。
また同時期のアガシやイワニセビッチやら、個性あふれるプレイヤー達が同期というのもテニス界を盛り上げました。
逆にその後ヒューイットがNo1になったあたりから、センスより体力と粘りが重視されるようになり、
その後フェデラー登場までテニスを急速に見なくなって行きました。
サーブは全然衰えてなく、今でも現役十分通用します・・・
頭禿げました。
ともあれサンプラスの運動センスには本当に感服しておりました。
最近はシニアツアーやフェデラーとのエキシビジョンにも参加してましたが、
胸毛の濃さとは裏腹に頭頂が寂しく涼しくなっている様に一抹の寂しさを感じます・・・
ともあれ私のテニスに多大な影響を与えました(悪影響も・・・)
今でも好きなプレイヤーの1人です。
シニアツアーがんばって!