昨日今日で行われた将棋名人戦第4局は豊島が丁寧に指して、勝利。今期全敗だったが、年度初勝利かつこの番勝負でも初勝利。第5局の開催地である紋別の方々はお喜びだろう。

 

※前局の完敗の後、藤井のストレート防衛は決まりと申しましたが、豊島さんには大変失礼しました。見事な勝利でした。

 

 今日は朝からぶっ通しで観戦したが、午前中は桂馬が3回動くだけという中々にない超スローペース。しかし変化も含めて実に面白いものがあり、興趣はあった。封じ手から連続の桂跳ねで速戦即決に出たはず(?)の豊島が藤井の防御もあって攻略しきれず。。。

 

 1図の▲9五角からの角のダイナミック活用(この発想の善し悪しは次回論じます)、2図の飛車打ちと大駒を敵陣に打ち込まないで局面のバランスを図る豊島の胸中はどのようなものだったのだろう?

 

 

 

 ただ、この自陣飛車が功を奏して桂馬を除去し、お荷物だった5八飛も銀を奪取。その後、4筋に縦に布陣した2枚飛車が発進して藤井玉を寄せ切ったのだがから、痛快な展開ではあった。

 

 流れをみれば、やたらな斬り合いに出ずに自玉の安全最優先で戦局を進めた豊島の方針がよかったということになるか。詳しい感想は明日、上げるつもりです。