マイナスの存在意義しかなかった政治家が辞職するという。
 

 


 ご本人は「切り取られた」と主張しているようだが、フルテキストを読むと、県庁職員>他の業種と見做しているようにしか読めない。前半で「言葉遣い」の大切さについて熱弁をふるっているのが笑える。
 

 

 釈明発言(「職業に貴賤(きせん)はない。(県庁の仕事は)ものづくりとは違う仕事なので、知性を磨いていかないといけないという意味だった。不愉快な思いをされたとすれば申し訳ない」)も全く収拾に寄与しない代物でしかない。

 


 リニアをストップしたことを退任の理由に挙げているともいう。ご本人、リニアには賛成だが水対策が不満という対外的なスタンスではなかった? 伝聞報道なので正しくないかもしれないが、もともと原則などない人のように思え、さもありなん、というところ。ここまでの硬直的なスタンス、異様というしかない。

 

 

 オックスフォードで博士号まで取得し、早稲田の教授職に達しても、このレベルなのだから、学歴の信頼度、さらに毀損されたか。大王製紙の井川さんという方もおりましたな。。。また教授職の人達が必ずしも妥当な判断力の持ち主ではない事例を我々は余りにも知りすぎている。 

 感想です。
・それでも知事選連勝できるのが不思議なのだが、過去の知事選をみると圧勝ばかり。対立候補があまりにも弱かったが、浜松市の某大企業の組織票が効いているという説も耳にする。その割に、「磐田の文化は高い、浜松よりもともと高かった」と発言しているのがまた笑える。
・この人に限らず、日本は都道府県知事の発言権が強すぎる。そもそも国政(エネルギー、防衛、交通インフラ)レベルの判断に自治体があれこれ言えるのがおかしい。職権のない県知事が『地元』を背景にあれこれ介入するのでは法治国家とはいえないのではないか。
・選挙戦の対抗馬がイマイチで選択肢がなかった、というのはあっても、この人を長年、トップにいただいた結果、リニアをはじめいろいろなものが滞った。ご本人だけでなく静岡県民にも償ってください、と思っている他都道府県民は少なからずいそう。少なくとも私はそうだ。将来にわたり、我が国のGDPをどれだけ損じたことか。

・他にもいなくなれば、いろいろなものが流れるだろうと思われる政治家は少なからずいるのではあるが(私の目線だと河野太郎とか)、どうしてこういう人達が代議員制で生まれるのか? 
・川勝のせいで、生きている内にリニアに乗れなくなったのかなぁ、と慨嘆するのである。

 

  それでも、この件で日本は少しだけいい国になったと確信している。