コロナ禍で開催されていなかった詰将棋選手権が久しぶりに開催。藤井の参加が期待されたが、残念ながら欠場で、優勝者は古賀。問題の難度が上がったのか、藤井ではない優勝者だからのか、スコアは73点。来年は出てください。名人戦直前のややこしい時期で出にくいのであれば、開催日をご本人が指定してもよいのでは。八冠の勅命を受けて、関係者が手配に走る、これは正しい建付けである。

 

 

 多くの人が藤井を認識したのはこの大会での優勝から。

 

 
 ちなみに出題されたのはこういう詰将棋。全く解図意欲が起きない。。。
 
 
 将棋大賞の発表もあった。選考部門の結果で議論があったと思われるのはこちら。
 
【優秀棋士賞】伊藤匠
【敢闘賞】丸山忠久

【升田幸三賞】伊藤匠(角換わり後手番持将棋定跡)

【升田幸三賞特別賞】村田顕弘(村田システムなど)

【名局賞】第71期王座戦挑戦者決定戦 藤井聡太—豊島将之

【名局賞 特別賞】第71期王座戦五番勝負第4局 永瀬拓矢—藤井聡太

 

 優秀棋士賞と敢闘賞はそれぞれ永瀬との争いだったらしいが。敢闘賞については「ノーマルの期待値をどれだけ上回ったか?」という視点が入るだろうと思っていたので、銀河戦に丸山が優勝した時に彼の受賞はあり得る、と私は書いたものである。

 

 

 名局賞が王座戦の藤井―豊島というのはやや意外で、こういう選考だと歴史的な意義を重視するのかと私は認識していた。もちろん本局は大激戦であって、受賞して苦情はない。升田賞が棋王戦の伊藤匠の指し回しというのは本当に意外で、あれが「定跡」というのは違和感が濃い。受賞なしでも良かったのではないか。

 

 いろいろ書いたが、充実した将棋を見せてくれた棋士達には感謝している。24年度も同じように切磋の成果を見せていただけることを楽しみにしています。