A級はもとよりB1~C1まで順位戦が終わり、B1以下では若手優位がはっきり出ていることが分かる。
 

 B1は昇級争いが千田、増田、大橋とややフレッシュさが薄れかけている実力者間の争いで、ベテランはほぼ絡まず。来期はAからの降級2名+糸谷、近藤、大橋、沢田が普通に見れば有力。羽生はレートは高いが、今年度と同じレベルの活躍ができるか?なかなか見極め難い。なおB2からの昇級組がそのまま連続昇級することはないとみる。
 

 B2→B1は昇級枠が3に拡大してから、ベテランがB1復帰することは偶にあるが(でも直ぐに降級する)、今期は2局残して1勝でよかった深浦が2連敗。ベテランは復帰自体が出来なくなってきたか、という印象。B2からの降級者もベテランばかり。降級回避組にもかつてのビッグネームが並んでいる。


 C1からの昇級も若手ばかり。伊藤匠、滑り込めて何より。このペースなら23歳A級八段も十分ありえる。やはり注目に値する棋士だ。今日行われた叡王戦準決勝に勝利し、永瀬と挑戦権を争うことになる。藤井に何度も敗れても、都度別の機会を取りに来る能力と意欲は流石で、いつかは実るのではないかと祈りたい。

 

 総括感想というほど大げさなものではないが、優若劣老がここでもありますね、ということではありました。