東京マラソンエリートの部の観戦記です。

・男女ともに国内最高記録。高度のある新宿からの下りが効いているわけだが、どの程度の高度差であれば公認記録の範疇として許容されるのだろうか。

・トップランナーの走りをまじまじと見て、とても人間業とは思えなかった。人間てここまでの速さで走れるのですね。

・キプチョゲの敗退を初めて目撃した。勝てない、と分かった彼は無理せずペースダウン、但し最後だけビルドアップしており、負けてもなおスマートさを感じる。調子が悪くても2時間6分台ですよ。地力が違いすぎる。

 

 

・第2集団のペーサーが機能不全だったようだが、人間が走る以上、マシーンのようにもいかないだろう。電気式のバイクを一定速度で走らせてはどうだろうか? 

 

 

 

・この大会、一般の給水テーブルはとてつもなく長くて快適だったが、エリートの部は小さい机に20くらいのボトルが2列にひしめく。取りにくいので立ち止まる選手や戻って探す選手が頻出。ペーサーが選手と接触する場面も複数あり。ペーサーを批判する声を読んだが、あれは机をもっと大きいものにすればよいだけのこと。運営レベルの高い東京マラソンとは思えないシクジリである。。。といったんは書いたが、思い出すと2年前で上野広小路の折り返しでの誘導ミスで、トップ集団が手前で折り返してしまったことがあった。ド急所で手抜かりが出てしまうのは、敢えていえばレース運営に当たる人々の手抜かり、事前検証不足、振り返り不足と整理する方が再発防止になる。レースの統括者はずっと同じ人物だが、この辺をどう考えているのか、メディアは誰も訊きに行かない。ペーサーを責める声が多いのはどうかと思う。

・日本人最上位の西山は35キロまではパリ派遣圏内だったが、そこから後退して、五輪代表には届かず。ご本人はゴール後悔し涙にくれていたが、レース途中の転倒に巻き込まれた件もあり、残念さは推察できる。とはいえ、マラソンは仕上がってのタイムが全てで、好コンディションにも拘らず標準記録を突破できなかったのは走力自体の不足と結論するしかないのだろう。

 

 

・女子で日本最高更新を狙った新谷も35キロからズルズルと後退して、無念のご様子。大阪でペーサーをしたので、疲労は残っていただろう。この大会、彼女が出場しないと女子の部の興が削がれかねないところだった。お疲れ様でした。彼女の近くにライブカメラを搭載したランナーが走っていたが、凄い走力だと思う。

 

 

※この中日新聞の「記事」、ご本人のXの引用でしかない『こたつ記事』。こういうものを掲載して恥ずかしくないのだろうか? 購読料を下げたらどうか? 取材費用ゼロ円でしょう?


・テレビ映像だと、アップダウンが非常に強烈にみえる。(蔵前橋とか) 

・アフリカ系のランナーをこれだけまとめて見られるのは滅多にない。前傾がきれいだな、と改めて感じる。対して日本人は胸が起き上がっている場合が多い。骨盤の形状が違っているのだろうか?

・トップ集団とすれ違う遅めの一般参加組。かなりの人が立ち止まり、写真撮影をしている。こういう楽しみ方もあるんですね。

 これだけの選手が集まる東京マラソン、格の高さに疑いはない。この大会を発足させた石原慎太郎の功績として記憶して支障ないと思う。