今日行われた箱根駅伝復路も青山が順調にかっとばし、5区間全部で3位以内、2区間で区間賞。最高記録を更新し、戦前の駒沢優勢の予想を完膚なきまでに覆した。トップが快走した割に襷が途絶えた学校は5校だけで、下位校も頑張ったといえる。


 成績を総覧する場合、この辺のサイトがよさそうです。

 

 

 

 復路単独だと関心が引くのだが、これはこれで全体戦略を考える上では重要である。

 

 

 総合優勝争いは6区で青山が駒沢を突き放し、ほぼ決着。トップになった時の青山は原監督の「乗せ」も上手で危なげがない。ここまで調子を本大会にそろえてくるのも凄い。他方、卒業生が世界大会に全く出ていないのが不思議で、原監督の差配から離れるとダメになってしまうのか? フルマラソンへの取り組みを奨励しているし、それなりのタイムも出しているが、突き抜けていないのは何故だろう? 元旦の実業団駅伝にもOBが出走していたが、レースを支配するほどではなく、一体何が大成する上で不足なのか。。。

 

 

 以下、雑感。

 

・こういう出来事があった。大会開催に際し警察に協力を仰いでいることもあるのだろう、白バイが凄く目立つのだが(隊員の紹介も所与である)、あの台数が必要なのだろうか。中継車、バイクもかなりの数で、ランナーと交錯しているように思え、気になっている。先導は必要だが、コースアウトのリスクは沿道のスタッフで軽減できるし、中継においてもドローンを活用すれば、コース上はもう少しすっきりしそう。私もある超ローカルマラソンでトップを一瞬だが走った際に先導白バイの排気ガスが気になったのだが、箱根でも同様ではなかろうか?

 

 

・箱根駅伝では往路重視でオーダーを組むのが常道とされているが(先制をされると気持ちが乗らなくなるということらしい)、今日の結果をみると(法政の挽回)、復路にも戦力を残しておかないと・・・と感じる。以前の大会でも書いたことがあるが、先制路線が崩れて残りの戦力が枯渇していると手の打ちようがなくなるが、後半に戦力があればつなぎの区間の選手もモチベーションが維持できるのではないかと思う。

・優勝争いが早々に決着して、関心はシード争いに移行した。復路開始時点での繰り上げスタートが16校もいたので、視聴側からすれば分かりにくかったが、日本テレビが頑張って、リアルタイム順位を都度都度伝えてくれるので興趣はあった。8区で中央と大東が大失速して、東海、大東、中央に国士舘まで加わって大接戦。9区終了時点で大東と東海の争いか、となり、大東が逃げ切った。区間最下位の選手がいても他が頑張ればシードは取れるんですねぇ。

・国士舘と立教は良く走った。シードは取れなかったが、取れる可能性はなくはなかった、両チームとも近年では最高順位ということで、良い正月を迎えるだろう。

・国学院は優勝争いに絡まず、不本意かもしれないが、4年生がほぼいないオーダーであれば来年は期待できるか。。。といったことを過去も書いたことがあるのだが、大学生になると案外上積みが難しかったりする。

・昨日、ネガティブ評価をした日体大は今日はよく走った。この大学のパフォーマンス、本当に分からない。

・反省会必至なのはシード落ちした中央、順天。中央は体調管理の問題だろうが、順天はそもそもの戦力不足だったのだろうか。五輪入賞の三浦が目立つが、やはり3000M障害の選手であり、この人の名前を喧伝しすぎなのもどうだったのか、とか外野ながら思うことはある。

・コロナ制約が解けて、沿道は鈴なりの応援。このレースがどういうものか余り分かってないだろう外国人観衆もいたようだ。平常への回帰がいよいよ定着した感がある。

・この大会出走選手の中でオリンピックに行く選手はいるだろうか? パリは三浦だけだろうか? その次は駒沢の佐藤や鈴木は出てもおかしくはない。