厳密には映画ではないかもしれないが、鑑賞作品ということでレビューを書かせていただきます。

 

 

 リアルタイムの原作読破+アニメ放送視聴世代としては、見過ごすことなどありえない。ましてや本作品には大御所梶芽衣子(『鬼平』のおまさ、絶品でしたよね)が登場し、予告編で確認できた戸愚呂兄弟のヴィジョアルも興味深い。やや前掛かりのバイアスがかかったまま5作を早速視聴した。

 

 

 私の評価はややオマケはつけて8/10。

 

・ジャンプ原作にありがちな長々と続くトーナメントをすっ飛ばしたのは非常によい。※あれは本当にバカバカしくて、いくら原作ファンでもしんどかったわ。そもそもレギュレーションを全く顧慮しそうもない無法な輩が大人しく試合開始を待っているとか、ギャラリーが大勢いるとか、大会運営はどうなっているのとか・・・この作品とは関係ないが今更ながら言いたくなった。

・原作よりも主人公たちの年齢が上がっているのは、演者の年齢を考慮すればやむなし。

・蔵馬の志尊淳が可愛すぎる気(ご本人はやや垂れ目だが、原作ではやや吊り目。特に妖弧の外見は可愛い犬のコスプレにしかみえない)はするが、他に誰かいるかといえば思いつかない。

・北村、本郷はピッタリじゃないでしょうか。上杉も一生懸命なところが出ていて高評価だ。

※本郷のインタビューを視聴するにつけ、この人の品位を感じないわけにはいかないのだが、どういう生育過程だったのか興味があります。彼の麻雀もとても筋がよいですよね。

・梶芽衣子はもう少し出番が欲しかったのが正直なところ。もし仙水編があるのであれば再登場もあるはずなので、そこは期待したい。

・滝藤賢一、すごく気持ち悪くて、よかった。

・綾野剛、強者感がたっぷり。これもよかった。

・左京の稲垣吾郎の虚無さ加減、垂金の春海四方のド外道ぶりもいい感じだ。垂金の死亡シーンはキッチリ描写してほしかったな。鴉の清水は原作を彷彿とさせた。

・演者に不満はない。アクションも秀逸。但し衣装は合わせに随分と工夫したという割には身に付いていない感じはする。

・VFXだが、邦画だとあれが限界かな。よく頑張っているとは思うけれど、ゴジラ-1.0を視聴したばかりなので、あれほどではないような気はする。劇場視聴だと別の印象になったかも。

・そうはいってもオリコンの関連動画を一生懸命観ている自分がいる。

 

 50分×5回なら年末年始に楽に視聴できるでしょう。お勧めです。