将棋棋聖戦第4局の詳細感想を書こうと思ったのだが、結構、記事も分析も出ているので、何を書いても二番煎じ感が濃い。

  実況サイトに1図についての局後の感想が追記されている。

 


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藤井「ひえー」。
佐々木「天才ですね。これが見えないと将棋にならないんですね」「でも▲7三香……いやーハードルが高過ぎますね。チャンスはあったんですね」
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が言い尽くしている。藤井でも読めないとなると、寿命のあるもので読める存在はいないわけで、このレベルの手を盤上で見るには棋士の能力伸長を待つしかない。

 

 この将棋についての記事は案外多くはなくて、目についたのは以下のもの。

「普通の記事」 長文だがあまり掘り込みがない。


「加藤一二三の感想」

 

  ▲9二歩(55手目)が敗着と言い切っているところ、確かに歩の叩きは実効性がなく、珍しくも私は加藤の感想に同意見ではあるが、ド急所の▲7三香は触れていない点、感想戦もろくに見ていないのかな?とは感じた。

 なお、▲7三香では▲6三角と放り込む手もあるそうで、この手であれば想起できなくはないが、読み切れるかどうかはまた別の話。語り草になる藤井の将棋は多いのだが、そのサンプルがまた増えたとはいえる。