私のランの練習場所は主に駒沢公園だが、坂系の練習は国分寺崖線の坂道が何本も走っている表題エリアを愛用している。このブログでも何回かは触れているが、今日はまとめてご紹介したい。

 

「文化系」

1.等々力不動尊

 いうまでもない超有名寺院。等々力駅南側、環八と目黒通りの交差点に近く、参詣者が多い。等々力不動尊|満願寺・等々力不動尊 (manganji.or.jp) しかし、本寺は等々力駅の北側にある万願寺だという。

 

 

2.御岳山古墳



 
3.宝来山古墳


 
 このエリアは古墳が多い。一時期は豪族以上の政治権力が存在したのだろうか?
 御岳山古墳の中には入れないので、地元民の関心が薄いままだが、何かもったいない気がする。
 宝来山古墳は宝来公園の中にあるのだが、どれくらいの鑑賞が可能なのかは不明。(9時から開園となっていたが、現地到着がそれより前だったため) 大田区HPにも十分な情報はない。

4.寮の坂 

 この坂は結構な交通量があり、歩道スペースが狭いので、私自身はランの練習ではあまり使わない。由緒のある坂のようで、室町時代には学僧が集団生活をして勉強をしていたという。古墳群といいこのエリアには文化があったんだなぁ・・・鎌倉武士が荒くれていたイメージが濃かったが要修正。

 

 

「トレーニング編」
1.急坂

 名の通り。最大斜度24%。初めてこの坂を「走った時」、角度が急すぎて足首は曲がり切らなかった。今は柔軟性が増えており、そこは大丈夫だが、この坂を上り切ると息は間違いなく上がっている。このエリアの住民は富裕層ばかりのはずだが、彼らはこの激坂を頑張って往来している。富裕層は身体強化に余念がない。

 


 

2.馬坂:

 激坂ばかりのこのエリアで馬が登れたのがこの坂だという触れ込み。少し迂回すればなだらかな坂はあるので、このネーミングは変な気がする。住宅街の狭い道であまり歩行者もいない。夜は怖そう。



 
3.田園調布雙葉の前の坂

 この坂は横からの車両の流入が全て一時停止対象なので、トレーニングには最適。傾斜が一定であり、長さが450Mくらいとインターバルには手頃なのだ。時々ロードサイクル族が登りの練習をしている場面にも行き会い、どちらが最後までやっているか根性比べになったこともある。



 
4.名無しのウルトラ激坂:
 斜度26%のモンスター坂。上述の田園調布雙葉前の坂の近くにある。ランニング雑誌の坂道特集で取り上げられたこともあるが、激坂過ぎて恐らくはここではトレーニングはできないだろう。この坂を歩行以外の手段で通過するのは本当に怖いと思う。直ぐに転倒、暴走しそう。

 

(下から見上げる)

 

(上から見下ろす)



 
「映画関係」

 



 この坂は『竜とそばかす姫』の終盤で登場。佐藤健が声をしている男の子の自宅の近くとなっている。この坂の斜度は16%くらいで非常にハードである。坂沿いに豪邸が並んでいて、普通の家屋と違い窓が非常に大きい。さすがにお金持ちと思わされるものがある。さて、この坂が描写された場面の後に、主人公と佐藤健、成田凌兄弟が初めてリアルで見え、この兄弟を虐待している父親が坂の曲がり口から出現するという展開になる。但し、この場面の元絵になった場所は写真の激坂の近くにはない模様。実際に現地を特定した人の話だと、多摩川園の駅から徒歩2時間というので、田園調布地区ではないと思われる。

 この坂からさらに東側(多摩川下流側)にいくと上述の宝来公園があり、さらに東隣には多摩川浅間神社がある。『シンゴジラ』でゴジラと自衛隊が交戦した際の拠点になったところである。

「等々力渓谷」
 この日のランはすっかり撮影モードだったので、最後は等々力渓谷も久しぶりに訪問。護岸もあるので『自然渓谷』といっていいのか疑問はあるが、雰囲気はさすがに格別。但し、夏は虫が出そうなのでご留意されたい。



 

 中々に見どころのあるランニング練習場所の近くに住んでいるんだな、とは再認識した。ただランナーの数は多くない。ほとんどが崖線の下側にある丸子川沿道をフラットに走っていて、坂道練習にはこない。サイクリストの方が多いくらいで、この点は個人的には残念だ。