このまま藤井聡太が8冠となり、タイトル戦を8割勝利すると仮定すれば、28勝7敗となる。

 トーナメントの4棋戦は全て決勝まで行けば、18局になる。偶には交通事故のような敗北もあるだろうから、2棋戦優勝、1棋戦決勝敗退、1棋戦準決勝敗退とすると、対局数は1局減って、仕上がり14勝2敗となる。名人ー新人王の記念対局はもう行われていないですよね? であれば、年度成績は42勝9敗、勝率.857と素晴らしいもので、藤井の成績として違和感はそれほどない。

 

 年間52局は2021年度、22年度より10局以上の減少となり、2020年度レベルまで戻る。2020年度はご案内のように竜王戦本戦で丸山に、NHK杯戦で木村に敗北したため、対局数がとことん伸びなかったが、一方でリーグ戦を順位戦、王位戦、王将戦で戦い、定期的な観戦はできていた。と言いつつこの年度も44勝8敗と驚異的な成績ではあった。

 藤井の対局数が52局より増えるとすると、番勝負で挑戦者が地力以上の奮闘をするしかない。奮闘しても、さらに上をいく相手。心を折らずに藤井と対局できること自体を喜びつつ、落とし穴を掘れるだけの技術、マインドが必要か。棋士もマゾではないので、しんどい話ですね。

 

 藤井の対局数が減ると、ファンとしてはちょっと嫌だな。将棋系Youtuberさん達も悲しいかもしれない。よっていつものことながら、勝ち抜き棋戦、駒落ち戦の導入を提言します。