今日の夕方にこのニュースが流れてきた。佐藤康光ファン視点では、退任で経営業務から解放され将棋に専念できるのはよいこと。しかしながら、後任が羽生善治となると一流プレイヤーが経営を行うという従来の構図のままであり、どうだろうかと思う。

 

 昭和40年代には原田、加藤治郎、丸田といった人々(A級経験のある強豪棋士だがvery topではない)が会長に就いており、永世称号保持者でなくてもいいだろう、と思うのだが、棋士は指導者にvery topを仰ぎたいものなのだろうか。

 

 佐藤康光現会長の功績については今更言及するまでもなく、藤井聡太効果もあり、棋戦は増えて、一般メディアへの露出も増え、高評価しかない。プレイヤー専念ができれば、A級復帰すらありえる。羽生善治新会長(まだ就任していないが)はこれまで連盟運営には全く関わっていないが、そこは補佐がしっかりいれば回るだろう。他方、プレイヤーとしてのパフォーマンスにはマイナス効果が所与であり、折角復調しているのに勿体ないのではないか・・・と感じる。同意見の方は少なからずいるはずだ。100周年ということもあっての判断か。

 

 いろいろと思うことはあるが、佐藤現会長には本当にお疲れさまでした。これから将棋の研究に専念できるので定跡から外れた手順の披露を楽しみにします。羽生新会長は現役トップ棋士としての輝きを維持しつつも会務に当たることを希望します。