今日は将棋NHK杯戦決勝戦(佐々木ー藤井)の放送が午前中にまずあり、藤井が快勝して、年度参加トーナメント全制覇達成。続いて朝から戦われていた棋王戦第4局は捩じり合いが延々と続き、110手を越えても形勢は人間目線では互角、120手目段階でもどうか・・・という大熱戦だったが、最後は藤井が抜け出して制勝、棋王奪取、最年少六冠達成となった。

 

 今年度は52勝11敗でタイトル戦6つをこなしながらの勝率8割越えといい、破格すぎる。生涯勝率が8割を割ることすら当面予想しにくく、しかも戦う度に経験値上積みで実力も右肩上がりなのだから、他の棋士は溜息しか出ないか。20歳にしてタイトル獲得13は既に森内俊之を抜き、佐藤康光と同じ。米長邦雄を抜くのも2023年度中であろう。(単年度で7個の上積み=20期到達可能と思っている)

 

 今日は2つの対局を精査したいので速報ベースにするが、NHK杯戦は後手番ながらの積極攻勢、特に△9三角が印象に残る。棋王戦はもしかすると決め手を数回逃しているのかもしれないが、読み切れない局面では無理をしない、戦いが長引けば必ず勝てるはずという確信があっての指し手選択なのかな、という試合運び。消費時間差もあり、AI評価がどうであれ藤井ファンは不安になることはなかったのではないか。

 

 これだけの実力差が現実にあること自体が本当に信じ難く、フィクション作家でもバカバカしすぎて思いつかない。転生チートモノでもここまでの勝ち続けでストーリーを構築しないだろう。余暇も自宅でAIと遊んでいるのかな?とか電王戦を再開しても案外いい勝負になるんじゃない?とか考えながらの日曜日の藤井祭りであった。

 

 この三週間の日曜日は本当に楽しかった。来週、藤井の将棋がないのがとても寂しいです。