秋田内陸ウルトラは無事、かつ盛大(?)に行われたが、以前も当ブログで書いたように栃木益子の城内坂、高知の四万十は中止となっている。その四万十の中止判断について記事が出ていた。

 

 要はボランティア不足ということで、「今月になって『新型コロナが怖い』『年を取り手伝えない』などの理由で、ボランティアが出せない集落が複数出てきた」と中平市長。「配置をやり繰りすれば可能なのかもしれないが、早めに結論を出すべきだと考えた」とある。また来年以降の開催は未定ともある。サロマと並んで屈指の人気大会がここで終わるか? いかにも惜しい。(ただ、申し訳ないけれど、仮に来年開催になっても、土壇場で中止になるかもしれない大会というラベルがついてしまったので、申し込みにはこちらも慎重になるだろう)

 

 コロナへの警戒感、高齢化による人員不足といった状況はどの地方ではありうるものだが、それでも開催できる地域(今年でいえば、秋田、丹後、壱岐、越後くびきの)と断念する地域の違いはどこに由来するのか? 個別の事情を詳らかに検証していないが、大会開催意義がどれだけ地域に浸透しているか、首長や主催者がどれだけの思いを持っているかに帰するのではないか? コロナが収束することはないし、地方の高齢化が止まることもないのであれば、折り合いをつけていくしかない。ボランティア不足で潤沢なエイドを提供できないのであれば、給食、給水の一部はランナー自弁にするとか、コースに周回を織り込むとか、開催への道筋を模索できないものかとも思うのである。

 

 私は来年の奥熊野の出走権を持っている。20年の大会が抽選で勝ち抜いたものの、20~22年が中止になり、繰り越されているものだ。来年こそは開催してほしいと願っている。行けば、宿泊、食事、お土産、観光、交通でお金を使うので、それなりに地域にも貢献できる。例年32もあるエイドが半減でも構わないので、何卒お願い申し上げます。