昨日、大山から戻ってから、掛かりつけの鍼灸院でケア→激辛麻婆豆腐を食べたくなったので、自分でこしらえる等々こなしてから、21時からの109シネマのレイトショーで「ハンターキラー」を一人で観てきた。Yahoo映画レビュー点は現時点で4.32。相当に評価がよく、気になっていた。主演は『300』や『エンドオブホワイトハウス』で肉体アクションを存分に魅せてきたジェラルド・バトラー。今回はアクションはなし。胆力のある原子力潜水艦艦長を演じている。

 

 

 以下、若干のネタバレを含みます。

 

・ロシアで過激国防相がクーデターを起こし、ムルマンスクの海軍基地にて大統領を監禁。米国との全面戦争を企てる。

・この陰謀に巻き込まれ消息を絶った米原潜捜索に動員されたのがバトラーが率いる攻撃型原潜アーカンソー。

・捜索の過程で沈没していたロシアの原潜乗組員を救出。捕虜とする。

・これとは別に米特殊部隊がムルマンスクに派遣され、現地調査を行う。クーデターを察知した米国は全面開戦に備えつつ、ロシア大統領救出を特殊部隊とアーカンソーに委ねる。

・さて、ミッションはどうなるのでしょうか?という筋書き。

 

 一貫しているのは『信頼』、『絆』、『コミットメントは必ず守る』であり、結末にもぶれがない。その結末をいうのは野暮すぎるので、私ですらここでは書かないが、視聴後感は甚だよい。

 

 艦隊戦、近接アクションともにふんだんにあり、潜水艦内部の緊張感もリアル、手に汗を握ることができる。1シーンだけ開示すると、音響センサーの設置された海域通過時にレンチを床に落としそうになるある意味ベタな場面があるのだが、私も含め、周囲の人々はレンチを床寸前で受け止められたことに溜息を漏らしていた。

 

 画面が暗いのがやや辛いのだが、海中や夜間でないと筋が通らないのでしかたがない。潜水艦がグォーと進むシーンは迫力があります。

 

 現実にはあのようにはならない、と分かっていて、その上で「こういう世界観があったらいいな」と観ればいい。ただ、現代だと米国に軍事的な挑戦をするとすればロシアではなく中国ではないかと思うのだが、中国だと潜水艦戦力がなさ過ぎて絵にならない、という制作側の判断でもあったのだろうか?と思わないではなかった。

 

 評価は8.5/10。後悔することはまずないと断言します。ただひとりで行く方がいいかも。