カロリーナ・ステチェンスカ女流2級昇級ということで各メディアでも大きく取り上げられている。全く縁もゆかりもない国のゲームに一身を投じることにした彼女の決断が一つの形になってまずはよかった。
 
彼女にとっては正座の対局がしんどかったとのこと。無理もない。今後も外国出身の棋士の受入れの際の非参入障壁として機能する可能性はある。外国人に限らず日本人でも同様で、腰や膝に障害を抱える人にとっては和室の対局はこなしきれないだろう。レベルは違うが、私が幹事をしていた会社の将棋大会では20世紀中は柔道場に盤を持ち込んでの対局で開催し、特に苦情がなかったのだが、その後間をおいて柔道場での大会開催を行ったところ、ほぼ全参加者が辛かった、といっていた。生活スタイルの西洋化が進んでいる証しだろう。
 
今後、身体障碍者や外国人の棋士が増えるようなら対局環境をどうするのかという点も課題になるだろう。今は差し迫った課題ではないが、先の見通しが効く組織であれば検討は開始するところだ。囲碁はご案内の通りで椅子対局に適応していますね。