今日は同窓会の行事があって終日外出していた。電王戦どうなったかな?と気がかりで、19時すぎに帰宅すると直ぐにニコニコ動画にアクセスしたところ記者会見になっていた。随分早いな・・・阿久津押し切られたのかな?と棋譜等を確認してAWAKE、というより開発者の巨勢が21手で投了を宣言したということで、ひっくり返ったのである。

 以下IT総合(ねとらぼ)から引用をさせていただく。

 「記者会見で投了の意図を問われた巨瀬さんは、「ハメられる形の中でもかなり損している局面。あのまま指し進めても勝ち目はなかった」と説明。また阿久津八段の指し手に対しては、「すでにアマチュアが指して知られているハメ手をプロが指してしまうのは、プロの存在意義を脅かすことになるのでは」「一番悪い手を引き出して勝つというのは、何の意味もないソフトの使い方」と厳しいコメントを寄せました。

 一方、試合前には「(ハメ手について)人間相手にはやらない作戦のため葛藤もあった」と述べていた阿久津八段でしたが、どういう心境でこの手に至ったか記者から問われると、「事前にソフトを貸し出していただくというルールの中で、自分にできる最善ということでこの作戦を選びました」と回答。」

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 朝からニコファーレや現地の解説会場に通った人達、ニコニコ動画に朝からアクセスした人達、特にプレミアム会員に登録した人達、一大イベントに組んだドワンゴの人達、その他この第5戦に大きな関心を寄せた人達のことを一顧だにせず、イベントが自分の力だけで出来ていると思い上がった若者の愚挙であった。あまつさえ、勝者に対し批判がましいコメントを出すなど論外である。

 敗因がなんであれ敗者は己の弱さを嘆く以外のことはしてはならない。バグがあったことをの詫びをしてもいい。しかしそこを衝かれたからといって対戦相手を批判するとはどういう品性であろうか? 阿久津に自分の穴を見逃すべき、といいたいようだが、勝負は勝ってこそ意味があり、その機会を逃すのは片八百長ではないか。自分の瑕疵を相手にケツ持ちさせるつもりなのだろうか。

 私の理解を越える人がいたな、と思うのだが、それは私だけの感覚なんだろうか。

※ とはいえ、馬の捕獲はとめようがなく、匙を投げたくなる気持ちは分かる。しかし、将棋会館での観戦記のつかない対局ならともかく、本局ではもう少し指すべきであったろう。