昨日の順位戦は佐藤九段の登場なので、気合いを入れて観戦した。ゴキゲン中飛車を採用した佐藤九段だが、1図の局面は何か平べったくてよろしくないように思える。

せんすぶろぐ

 ▲3五歩は一直線に取り合ったとき△3三同角で銀に当たるので大丈夫とはいえ、傷には違いない。味を残したところで、丸山九段は▲5四歩で押さえ込みの態勢。このまま長引くと状況が悪化するばかりなので、佐藤九段は△6四銀と角の活性化を図る。▲同銀△同角▲5五銀△同角▲同角△5四飛が一本道で駒得でも歩切れ。角を支えるとしたら▲4六銀か▲6六銀か。先手は持ち堪えていそうで、やれるのでは? と思いきや、何故か千日手になった。

 指し直し局は佐藤九段が気合いよく踏み込み、残り時間を気にすることなく考えて、優位確立。以後は1点差以上を常に維持して、3勝目を上げた。

 これで丸山-久保戦もあることだし、降級争いは高橋、丸山、久保の3名で確定でしょう。3勝以上の人達は1勝を上積みし、高橋九段が1敗すれば残留が確定する。今年は将棋をゆったりと見ることができそうだ。