今日は終日外出だった。午後6時くらいに直帰して、「まだやっているだろう」(去年の超長期戦のイメージが強く残っているのだ)とそそくさと接続すると、中継サイトトップには「広瀬勝ち」と。。。こういう情報はせめて当日はトップに掲載するのはやめていただけないか。まずは棋譜を並べて鑑賞したいファンは多いはずなのだ。

 この段階で半ばゲンナリしているのだが、並べてみてさらに私の気は挫けた。封じ手局面は66手で、本日の指し手はたったの34手、終局は午後3時42分とまたずいぶん早い。解説を読まずにもう一度並べ直して、思ったことは以下の通り。

 1図は封じ手の▲3三と。このと金を間に合わせようとするのはちょっと無理だろう、というのが昨日の私の考えだった。捕捉したい後手の飛車と角は足が速い。2枚の小駒で追い切れるものではないとみるのが常識だが。。。

せんすぶろぐ

 案の定、飛車角にかわされて2図になってみると、先手の攻め駒が置いてきぼりを喰っている。封じ手選択段階でこうなることは予想できそうなものだが。後手の駒が中央から左側に集まっているのに、先手の駒は盤面右側にいる。穴熊の場合、致命的と言ってもよい格差になる。この段階で、広瀬圧勝ペースと思う。

せんすぶろぐ

 さらに先の手順をみると、穴熊特有の金>>>角を体現した△6七角もさすが。羽生二冠の▲5九桂は本譜のようにその桂馬を余分に渡すので手としては変なのだが、他にめぼしい指し手もなさそうだ。その奪った桂馬を9五に設置されてはいかな羽生二冠でも戦いようがない。

せんすぶろぐ

 改めて実況解説欄を読んでも、それほど違いのない解説ぶりだった。ということは、本局は特に紛れもなく進行したといってもおかしくはない。どうも、この番勝負は3~5局とクォリティがいまいちなのだが、第6局は昨年度のような激闘を鑑賞したいものだ。