私はディフェンダーだったので、
サッカーの試合で、点を取るより気持ちいいプレーが他にたくさんありました。
その中で一番気持ち良かったプレーは、
普通につなげるだろう相手のパスをインターセプトして、
それをダイレクトに味方のトップにつなぐ
ということでした。
アシストになればさらに気持ちいいです。
ということを次男にどれだけ丁寧に説明しても、
全然わからない
と理解を得られません。
長男は、わかるけど一番ではない、
自分は相手が届きそうで届かないスルーパス
が一番気持ちいいと答えます。
ところで、次男は?
と聞くとうーんと考え込みます。
どちらかと言えば攻めの方が好きなのでゴールだろうと思っていたら
練習でやった通りの連携が試合でできたとき
とうれしそうに言います。
てっきりゴール
と答えると思っていましたが、とても意外でした。しかも、連携が上手くいった時がサッカーで一番気持ちのいい瞬間と答える人をあまり聞いた事がありません。
へー、そうなんだーと言いながら考えます。
と、色々な記憶が結び付いてきます。
次男は長男のおかげで小さい時から周りよりも早く多くサッカーに触れていて、それがために低学年の頃はチーム内でも頭2つくらい飛びぬけた存在だったと思います。
それは次男がすごいのではなくて、例えば大人でサッカー経験者の人と初心者の人が混じってフットサルをやって経験者の人がうまいというのと一緒で、低学年では同じ競技者としての比較でなく初心者と経験者の違いといったレベル差があるからです。
なので、私はいつかこのアドバンテージはなくなり追いつかれてくるだろうと思っていましたが、チームメイトもしっかりサッカーをできるようになってきたU10の終わりあたりからわかりやすく差が縮まっていました。
そしてもはや
現在、次男に今のチームで自身が一番と呼べる能力があるか?と聞いても
次男は悩みながらないかもと答え、私もないと思っています。
スピードでいえば、次男を超える選手の顔が5人は浮かびます。
ドリブルも然り、パスの精度やセンスも然り、対人能力然り、キック力・精度然り。
なので、私は次男が上手いと言われても何が上手いのかよくわかりませんし、将来性あるかと言えば今のところは有望ではないと思っています。うまかったと言われたら、周りから見たらそう見えるときもあったと思います、とは答えられると思います。
そんな次男ですが、次男チームでは公式戦が始まるU10~今まででみるとスタメンから外れることはありませんでした。公式戦は勝ちを目指してやっているチームなので、要はチームが勝つためのメンバーに選ばれ続けて今に至っています。
3チームは作れる優秀なメンバーが所属する次男チームなので、U11の途中くらいからこの状況に区切りがつくときがくるだろうと思っていましたが、今だチームの中心に君臨し続けています。
正直私は不思議で仕方なかったのですが、
先の次男の言葉で、だからかもしれないと思いました。