市内トレセン練習試合 U11 長男 | 少年サッカー 元パパコーチ 次男小学6年生

少年サッカー 元パパコーチ 次男小学6年生

少年サッカー

長男のパパコーチ(お手伝いコーチ)をしておりました。

今は、長男は高校生になりサッカー以外の部活を、次男はクラブチーム。

そんな子を持つ父親として、今の少年サッカーや次男チーム、次男に対して思ったことをつづっていきます。

先日、U11の市内トレセンの練習試合がありました。

 

相手はJ下部のU12。一つ上の学年。

 

県下でもあまり名のない少年団チームに所属しながら、こういった相手と練習試合をさせてもらえるのは、トレセンに選ばれた大きなメリットとも言えます。

 

今回は、地区トレセンへ受けに行かせるメンバーの選考といった意味合いもあったようで、県トレに選ばれている子や地区のトレセンに選ばれている子+7,8人の15人、30人中半分だけ呼ばれていました。

 

そういった意味合いもあるというにも関わらず、市内トレセンの担当コーチの考え方なのか、寄せ集めで勝ちを目的としていないトレセンなのに、しっかり勝ちに拘ったスタメンを選んで、途中交代もバランスが崩れないよう、配置していくあたりは、私が大きく好感を持てる点です。

 

長男は市内トレセンの対外試合では、ディフェンダーとして試合に出ることが定着しており、今回も例外なく3バックの真ん中で試合にでていました。

 

相手トップの子は小学6年生の中でもかなり体格的に恵まれていて、ただでさえちびっ子の長男が横に並ぶと、大人と子供の違いがあり、見ているだけで、「大丈夫か」と笑えてしまうくらいの差です。

 

J下部は、そんな体格差を活かすような戦略はせず、J下部らしく全体的に、しっかりパスを回してつなぎながら崩していくようなスタイルを取っていました。

 

試合が始まり、一つ学年が上ということもあり、少し迫力に負けて、押し込まれる時間が続きますが、

市内トレセンチームは、私の中で、大きく驚いたというかすごいなーと思った戦略で対抗します。

 

基本的に、J下部の攻め方は、ボールを奪った際にディフェンス両サイドがタッチライン付近まで大きく開き、グランドをワイドに使ってあいた選手を見つけて、しっかり組み立てを図ります。

 

この戦略を教えている最中なのか、J下部は徹底して、そういう組み立て方をしていました。

 

一方、トレセンチームは、そんなワイドにつなぐ、ディフェンスラインへのプレスはあまりかけずに、中盤から前の選手にボールが入ったタイミングで厳しいチャージを行います。

 

相手ディフェンスラインに戻されれば、またパスコースを限定しながらゆっくりとポジションを取り、自由に持たせてあげます。

 

J下部のディフェンスラインの子たちもゆっくりボールを持てるので、慌てませんが、有効なパスコースがなく、困って難しいボールを出して取られるということが続きます。

 

私はこれを見て、すごいなーと本当に感心しました。

小学5年生にして、取りどころを限定したディフェンスを行う戦略が取れるということ。

 

極端な話をすれば、相手ディフェンスの子が足元にボールを持って動かなくても、ずっと取りに行かないという戦略です。

 

その代わりに真ん中に人数を固めて、危ないエリアで人数をかけて奪い取るということです。

 

私の知っている限りの小学生のディフェンスの方法は、前から前からです。

 

中盤から前にボールが入るまで取りに行かなくてよいという戦略を取るチームは、今まで見たことがありません。

 

抽象的な言い方になりますが、全員のサッカー脳が一定レベルに到達していなければ、できない戦術ですし、チームとしての完成度も要求されます。

 

これをやり遂げる選手たちにも、驚きましたし、これをしっかり理解させて機能させるコーチの力もすごいなーと感心しました。

 

試合は、この戦略がしっかりハマったトレセンチームが前線でのカットから点数を重ねて、2-0で勝利するという結果。

 

練習試合といえど、1学年上のJ下部に勝ち切るということ、無失点に抑えるということは簡単ではないし、偶然ではできないことなので、本当にすごいことだと思います。

 

私は、そんな全体を見ながら、もちろん長男にも注目して試合を見ていました。

 

正直、あの体格差の相手にコテンパンにやられないかドキドキしながら。

 

しかし、いい意味で期待を裏切ってくれた内容でプレーをしていました。

 

それは、ポジショニングの良さ。

しっかりパスを回す相手に対し、相手トップの子にパスを出せないよう裏を取られないよう、いいポジショニングを取れており、ほぼ仕事をさせていませんでした。

 

 

パサーの状態を見ながら、トップの子にボールがいれにくいようなポディションを取れており、またロングボールの対応やカバーリングなどができるようなポジション取りもしっかりできておりました。

 

長男を見て改めて、ディフェンダーには、冷静に的確なポディションを取れることが一番重要なんだなーと思わされました。

 

ちなみに、試合が終わってから

あの体格差の相手で仕事させてなかったね。と伝えてたら、

「そんなに大したことがなかった」

とのこと。

 

相手の戦略なのか個人の能力的なものなのかはわかりませんが、

前を向いてきたり、体をぶつけてきたり、マークを外す動きといったプレーがほとんどなかったので、怖くなかったのだそう。

 

確かにディフェンダーとしては、いつでもゴールを狙ってギラギラしている選手が一番怖い。

 

私も、堂安選手のように体をうまく使っていつでもゴールを狙っているような選手が一番嫌でした。

 

なんだか、共感できるようなコメントを発する長男の成長と力強さを感じましたが、このトレセンの中では、まだまだ小さなコマの一つです。

 

優れたメンバーと共に切磋琢磨して、みんなを上回る力を身につけていって欲しいと思います。