ダンヒル展示会 | 守谷聡オフィシャルブログ『SENSE編集長のブログ』 powered by アメブロ

ダンヒル展示会

に、本日副編川瀬君と行きまして。
「川瀬君。展示会のポイントを少し書いてくれる?」
と御願いしたら、わずか数分で↓のネーム量!!


さすが我が雑誌の知恵袋 早い早い。頭が下がりますsei


で、こちらが川瀬君のレポートです。
皆さん、ぜひお目通しをば!



09SSからクリエイティブディレクターとして、
英国人デザイナーのキム・ジョーンズを登用し、
リノベーションを図った「ダンヒル」。

昨年の来日時に、一足早くキムへのインタビューを
敢行していた弊誌は、シーズン毎の
着実な進化をしっかりとお伝えしてきた。


デザイナーのエゴを優先するのではなく、
あくまでもダンヒルという100年以上の歴史を誇る
ブランドに最大の敬意を込めたクリエイションの数々は、
まさに英国紳士が求める美学と機能性を
現代に沿ったプロダクトとして表現されている。


本日、ショールームで行われた3シーズン目となる
2010SS展示会では、以前にも増して
ダンヒルの希少かつ膨大なアーカイブから採用された
テキスタイルやパターンが数多く披露されていた。

また、多くのビジネスエリートやジェットセッター達
から高い支持を得ているラゲージ、
スモールレザーグッズもキム・ジョーンズらしい
アレンジやディテールでブラッシュアップ。

30代男性の我々にリアルに訴えかける秀作が目立った。



まず、何といっても目を惹いたのは、光り輝く
アルミニウム製のアタッシェケースだ。
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スーツケース2種を含めた、
3サイズで展開されるこちらは、ミラノのショーでも登場。


実際に1930年代にダンヒルから発売されていた
アタッシェが原型となっており、
箔シルバープリントをあしらったレザーハンドルを装備し、
全てがシャイニーなシルバーで統一されているのが、


問答無用に男らしい。


もちろん、アルミ製なのである程度の重量感はあるのだが、
普段レザーブリーフをお持ちのビジネスマンであれば
全く問題無い重量にまとまっている。
マイクロファイバーの高級感のあるライニングで、
更なる軽量化が図られるそうなので、
実際の商品はより使いやすく仕上がっているハズ。



それから、今回はデザートブーツやデッキシューズ風の、
カジュアルに使いやすいシューズコレクションにも目を奪われた。

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軽量かつソフトな白ラバーソールをあしらった、
見た目にも軽快で程よくボリューム感のあるフォルムで、
従来のお堅いダンヒルからは想像できなかったプロダクトだ。



さらにレディー・トゥ・ウエアにおいては、
先シーズから引き続き英国的な由緒正しきクロージングを展開。
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特にスーツやジャケットは、
従来よりもビシッと細身に仕立てられており、
若々しくなっている。こちらで紹介しているフォーマルスタイルは、
あのトルーマン・カポーティが生前にダンヒルへオーダーしたものが
ベースとなっている。


美しくせり上がったピークドラペルと着丈のバランス、
両玉縁のスラントポケットやパンツの側章使いにも
ヒネリを効かせている。

まさにSENSE流フォーマルに最適な1着なのだ。



また、同ブランドの重要顧客の1人、
ウィンストン・チャーチル卿が愛用していたという
スターリングシルバー製のシガレットケースを、
名刺入れとして復刻させたアイテムも素晴らしい出来栄え。

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酒を嗜むチャーチル卿が、酔って紛失した際にも
大事なシガレットケースが戻ってくるようにと、
エンベロープ(封筒)型のケース裏面に、
女性の偽名で自らの住所を刻印していたのだという。

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そんなエピソードがあるプロダクトがさりげなく登場するのも、
歴史あるダンヒルだから。


決して派手さは無いが、
しっかりと英国紳士のアイデンティティを受け継ぎながらも、
現代のニーズと都市生活者の感性に訴えかけてくる
ダンヒルの2010SSコレクションは、
不況ばかりを喧伝するマーケットにおいて、

格別の存在感を放つだろう。



だとか。

皆さんもぜひご注目を!