余裕の危なさ
昨年は私自身、
ハート編集長・センス編集長・社長の
3足のわらじ状態であったため、
かなりキャパシティオーバーしていた日々であった。
それが今年に入り、
ハートをセンスに合併することで
センス編集長・社長の2足のわらじになれたことで
正直心に少し余裕が出来たのは事実である。
昨年は帰れない日がざらにあった。
社員も同様だ。
不景気になればなるほど、
周りからの依頼は自然に減るため
自ら動かない限り、仕事量は減っていってしまうだろう。
これはどの業界もそうである。
空いた時間をどう使うか。
言い換えれば、自分で頭を使って動かないとただ座っている
だけの日々、なんてのも本当にあるかもしれない。
余裕ある日々が
本来はいかに余裕ないか、
ということを認識できるか。
そういう意味では最も各自の本質が出る年なのかもしれない。
藤田社長の1月21日のブログは
そんな意味でも非常に共感したので、
勝手ながら抜粋させていただくと……。
↓
卓越した企画やアイデアには、何か追い詰められた状況
から生じる火事場のクソ力的な要素が必要だと思ってます。
平凡な精神状態から産まれてくるアイデアはやはり凡庸に
なりがち。
簡単に思いつくものは既に実施済み(二番煎じ)か
欠陥を発見済みであることが多いです。
限界を超えた脳の潜在能力を引き出すために、追い詰められる
状況を社内に作り出さなくては。
ということで、冒頭のように、意図的に皆を脅かしてみた次第です。
それに頭で考える仕事は締め切りのプレッシャーがないと
ほんとにだらけてしまう。
↓
確かに、正直我が社でも〆切意識が
薄れてきた者が増えてきたように思う。
不景気で広告も販売も周りが落ちているなか、
ウチはまだいいほうだよね…的な感じで、
限界までやりぬくというような執着心を感じない。
余裕を持って自分のペースで仕事しているのである。
そうプレッシャーがないのだ。
確かに自らプレッシャーを与えられる人間はほんの一握り。
今、社に独り。
どうプレッシャーを皆に与えていくか、
いい方法を思案中である。