テンダーロイン! | 守谷聡オフィシャルブログ『SENSE編集長のブログ』 powered by アメブロ

テンダーロイン!

彼等と初めて会ったのは、自分がまだ23歳の時。

テンダーロイン自体が設立された当初であった。


自らが手掛けたシルバーアクセ最強読本なるムックの、

LA取材で1P掲載したのが、彼等との初の仕事。


LA・ロンドン・東京と世界主要都市の

ストリートカルチャーを自ら体験し、

その魂を服に込める、という手法は、当時、衝撃的であった。


本物のカルチャーを追い求め、

実際に海外の現地に住み、本物達と付き合い、そして学んでいく。

英語もまったく話せないまま、

海外に行き、いつの間にか認められていったことは

当時、相当な苦労だったと思う。


本誌6月号のLA取材で、

現地の本物達からよく聞いた言葉は、

「奴等は凄い男達だよ」であった。

ヘンリーデュアルテもコミーも皆、

口を揃えてそう繰り返していた。


自分が宝島社退社後も、

「守谷君なら絶対に大丈夫」といつも励ましてくれた。

正直、26歳で独立後、何度かくじけそうな時があった。

しかし、その都度、

西君と逸見君は真剣に僕の悩みを聞いてくれ、

お互いにここまで切磋琢磨してきた。


SENSEという雑誌を信頼し、

知名度では、先に圧倒的な地位を確立し始めた時も、

「僕等の服はSENSEを最優先に」と

言い続けてきてくれたのである。


彼等の服はとてもシンプルである。

デザイン性は正直ほとんどないと思う。

しかし、彼等の服を着た瞬間に

皆テンダーロイナーと化す。


言い換えれば、デザイン性で勝負しているのではなく、

魂で勝負しているブランドなのだ。


このようなブランドはこれだけ数多くのブランドがある

東京でも、ほとんどない(と思う)。


ゆえに、似合う人間は限定される。

何故なら、着る者にもそれなりの魂が必要だからだ。

それは見た目のカッコよさ云々ではなく、

自らのストリート魂である。


ストリート魂とは、僕が捉えるに

”個”のある人間が持っているもの。

世間の流行等に流されることなく、

自らという存在を確立し、

挑戦していく男達の生き様(=心)だと思う。


すなわち男が憧れる男には、自然と備わっているもの。

実際に西君と逸見君もそうである。

彼等には今でも会う度に勉強になる。


変わらぬ姿勢を貫き(進化はしているが)、

それが顧客に毎年支持される。

これはストリート発のブランドとしては異例のことだと思う。


今日、数ヶ月ぶりに彼等と会った。


そしてまた自然と意気投合した。


10月号あたりで面白い(先鋭的な)企画が

久々に実現出来そうである!


時間的に今日は飲みに行くことは出来なかったが、

それ以上のものを得ることが出来た。


彼等はいつまでも僕にとっての大事な友人。


これからも時代がどう変わろうと、

SENSEは彼等のスタイルを支持していく!


今日会って、改めてそう思った。

彼等との出会いに感謝!



大人のストリートはこんなスタイルである!

左から逸見君、西君、カンジ君。

今日は有難う! これからもよろしく。