出版はサービス業 | 守谷聡オフィシャルブログ『SENSE編集長のブログ』 powered by アメブロ

出版はサービス業

であると、僕は強く思っています。



業種的には他業種の多くと変わりません。

出版=読者様、クライアント様へのサービス業であると。



これは編集であろうと、広告であろうと、経理であろうと

まったく変わりません。



全員が出版=サービス業という認識をいかに共有出来るか。

言い換えれば、ここが共有出来ない人間は弊社で働くことは

非常に厳しいかと思います。



出版社の悪しき例のひとつ(あくまでも僕個人の意見です)に、

編集者第一主義のシステムがあります。

読者・クライアントを真から理解している編集は別でしょうが、

大抵はそこまで理解していない。


ゆえに、業界ではよくある話ですが、

編集と広告のコミュニケーションがまったく取れない。

こんなこともしばしば起こってしまうのです。


では、こうならないようにするためにはどうしたらいいか?



ここに関しては僕は”感謝”の心しかないと思っています。

クライアント様が弊誌に投資(=サポート)していただき、

それを見た読者様がその掲載アイテムを購入してくれて、

またクライアント様がサポート(=支持)してくれる。



クライアント様と読者様がいて初めて僕等は

雑誌(あくまでもファッション誌の例ですが)を出すことが出来ると。

だから、そこを理解しない編集、広告は、

ウチで働くのは苦かもしれません。

(本来は広告も編集も垣根がなくなるのが一番ですけどね)。


広告(=投資)いただき有難うございます

雑誌を買っていただき有難うございます

編集ページに協力していただき有難うございます

プレゼントをいただき有難うございます

取材させていただき有難うございます

読者ハガキを送っていただき有難うございます。

写真を撮っていただき有難うございます。

弊社の募集に興味持っていただき有難うございます

等々。



ようは、すべての案件で、いかに”感謝”の心を強く持てるか。


これしかないと思うわけです。



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ここ(=感謝)を強く持てない人間は、

よく会社ルールも無視しているようで……。



締め切りを守らない(雑誌にしろWEBにしろ全て)

それを待っている、読者様&クライアント様に迷惑を掛ける

ことを考えていない。


平然と直行・直帰を繰り返す。

その対応に追われる人が出てしまい、

結果その人の貴重なビジネス時間を削ってしまう。

無論、クライアント様は直接連絡が取れず、多大な迷惑となり、

信用失墜にもつながる。

このテの人はよく、相手先にも遅刻する。

自らが外と社内からどう思われているか、考えていないのでしょう。



相手先を無視した電話応対

自分の電話応対が会社=ブランドを示していることに気付いていない。

このテの人間は社内でも態度が横柄に映ります。

等々。

挙げれば切がありません。


しかも、このテの人は、

自己反省の前に自己不満が出やすいと僕は思います。


先ほどの話ではないですが、

読者様・クライアント様を理解出来ない人間は、

社内で協力してくれる人間への感謝の念も少ない。


編集・広告で働けるのは販売・経理など、

他部署でやっている人がいて

初めてその職種で働けている、幸せを忘れるのです。

当然、自分の仕事レベルも自認してない人が多い。



「でも私が外でずっと営業いかないとまずいんで」とか

「でも他の業務が忙しくて終わりませんでした」とか

「でもウチは人手が足りないから」とか。

「でも私は広告、販売とかより編集の方に興味がある」とか……。

こちらも挙げれば切りがありません(笑)。



「でも……」で始まる人間はその典型かと。

きっと、自分のレベルを過信し、いつの間にか”感謝”の念を忘れてしまうのかなと。


ウチの社員の一部も強く認識して欲しいところ。


感謝の念がない人は正直伸びないし、変わらない人の方が多かったように思います。