俳句三昧 初夏に見る景色 | 川柳時評

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俳句三昧 初夏に見る景色

 

●俳句三昧もう初夏だというのに、白鳥のツガイは北に帰らない。

そこで一句!

「夏日差し 帰らぬ鳥の末哀れ」

■本日は、5月12日である。暦の上では5月5日が立夏なので、もう初夏だ。そんな時期にまだ白鳥のツガイがこの宮城県大崎市の地に残っている。他の白鳥はとうの昔に帰っている。3月中旬にはほとんどが帰った。

でも、このツガイは同じ田んぼの界隈をウロウロして餌をついばんでいる。まだ田植え前の田んぼに毎日顔を出す。

 

大丈夫だろうか?心配だ。この日の気温は24度。もうちょっとで夏日である。

 

以前にも同じような白鳥を見た。あの時も同じ時期だったと思う。冬鳥の楽園として有名な伊豆沼・内沼でその白鳥を見た。その白鳥は翼が折れており、一匹だけが寂しく残っていた。その後、この白鳥がどうなったかは分からない。(2003年5月10日内沼で撮影)

ところが、今回のツガイには姿形に異常がない。にもかかわらず、なぜこの時期に残っているのか?このまま残れば、高温多湿の日本の夏は越せないだろう。ツガイの末路が気になってしまう。とりあえず、時間があれば見守ることにしたい。