誰が答えを持っているのか? | プロコーチ/コンサルタント育成がライフワーク。

プロコーチ/コンサルタント育成がライフワーク。

銀座コーチングスクール代表・「コンサルタント養成講座」講師・会員組織構築コンサルタントを務める森英樹が経営戦略・起業・コーチング・コンサルティング・リーダーシップ・仕事術を語るブログ。

コーチングでは、「クライアントの中に答えがある」としています。

ですが正確には、コーチングは「クライアントの中にある答え」を探すものだと言い換えた方がよいかも知れません。

このあたりを勘違いしていると、クライアントの中に存在し得ない答えをみつけようとして、四苦八苦してしまいます。

たとえば「部下が遅刻して困る」というテーマのセッション。

遅刻するかどうかは、部下本人の問題です。

したがって、本当の答えは部下の中にあります。

ですので、そのテーマでセッションをしているコーチの中にもクライアント(その部下の上司)の中にも、答えは存在しません。

もしそのテーマでクライアントの中にある答えをみつけるとすれば、

「そのような部下に対して、どのように接する上司でありたいか?」

のように、クライアントにフォーカスした質問をする必要があります。

「他人と過去は変えられない」という言葉があります。

コーチでもクライアントでもない、他人であるところの部下がどうのこうのと論じるのではなく、クライアント本人がどう変わることができるのかにフォーカスすることですね。