
昨夜のロシア大会・決勝Tイングランド対コロンビア戦では、先制点がコロンビアのMFがペナルティーエリア内でイングランドFWを倒したとしてPKの判定からでした。そこでも確認されていたのが今大会から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で、多面的な映像によって微妙な判定が覆ったケースも多く出ています。
昔よく言われていた「中東の笛」という、アジア予選で中東の国同士がお互いに有利な審判をし合った慣習なども、これからは一般に国際大会の公平性を確保するという意味でVARが導入されると無くなると想われます。
しかし、逆に故意に倒れ込みファールを誘発する選手が多くなっていると感じるのは僕だけでしょうか。その導入によりDFがFWのチェックに対して慎重になり、FWは頑張らずに直ぐに倒れて本当の真剣勝負の迫力が減ってしまっては本末転倒になります。
また、気になるのはDFのファールそしてPKが増えているのに、いわゆるOFのシミュレーションによるファールやイエローカードがほとんど取られてないように感じるのです。例えばブラジルのネイマール選手などは「痛がり過ぎ」と他選手からも失笑を買っているようですし、VARでそれは誰にも分かるものですのでペナルティーを課すべきものだと想います。観客は国対国の公平性とともに、守備対攻撃のギリギリの技術と魂のこもった攻防を期待しているのです。
話は変わって、日本プロ野球でもビデオ判定が認められるようになりました。ビデオ判定そのものが間違っていたというお粗末な事例も聞かれますが、今夜のタイガース対ドラゴンズ戦でも問題のある判定がありました。
タイミングは完全にアウトでしたが、本塁でランナーの手の俊敏さがキャッチャーのタッチより早く、ビデオ判定も微妙でしたがセーフに覆りドラゴンズの先制点となりました。ビデオ判定の導入前に、ベースをランナーに開けて置かなければならない規則ができましたので、これでは素手の身軽なランナーにすれば、重いミットのタッチを躱すことは簡単かも知れません。完全にアウトのタイミングでもセーフになるケースが増えて問題になりそうです‥‥。