中国の蘇州市での、日本人親子への切り付け事件。
犯人は逮捕されましたが、親子を守ろうとした中国人女性は、重体でしたがその後亡くなりました。
中国国営放送は、当日この事件を報道しませんでしたが、次の日には流石に報道したとのこと。
最終的にこの女性の死をどう報じたか、気になるところです。
連日の、中国外務省による記者会見では、報道官はこの事件をさらっと流しましたが、中国は安全な国だと強調し、実際はそうでないことを逆に印象付けた思いがしました。
この事件については、報道の仕方によれば、中国国民のガス抜き対策に使われ、反日運動を呼び起こすことになるかもしれません。
その意味では、注意関心を持つべき事件だと思います。
特に、犯人の動機については報道されていませんし、仮に犯人が当局に正直に殺傷動機を述べたところで、そのまま報道されることはないと予想されます。
当地に生活している日本人は、より不安感が募り、気が気でないと思われているのではないでしょうか。
コロナ禍後、不動産不況に見舞われ、なかなか立ち戻らない中国経済を見ますと、ちょっとしたことが引き金になって、市民の暴動が生じたりします。
共産党当局は、それを一番気にしていると思います。
その時のために、日本にまつわる事件を火消しに使うべく、温存していく可能性も残ります。
あくまでも人の感情をコントロールしようとする中国共産党の統率姿勢には、周辺国はよく観察しておく必要があります。
事実をねじ曲げる姿勢に、平和は興味ありませんから。