岸田政権の目玉の一つだと、政府自身が自画自賛する定額減税。
6月の給与明細から、減税の恩恵を受ける事ができるとの事。
しかし、実態は、給与明細にわざわざ減税分の項目を追加したり、定額を月々に割り振るために月の額が少なくなったり。。
結果的に、国民は有り難いと思いつつも実感する事ができず、不満すら述べる羽目にもなったり。
そもそも所得税３万円、住民税１万円、という一人当たりの減税額は、コロナ禍の給付金１０万円から見れば見劣りします。
元々、国民はこの減税について、強く還元を求めたものではありません。
目減り予測のつきまとう現在の年金制度や、国の借金の現状から見れば、今さら国から一時的な減税を受けても、すぐまた増税の話がくる事を知っているからです。
特に、防衛費増額や少子化対策などについては、大半の国民は何らかの負担増の可能性は、よく知っています。
なのに、政府は、この減税の処置を広く国民に実感して欲しい、それも長い期間実感し続けて欲しい、と考え、今回のような処置を決めました。
実に愚作の匂いしか感じられない対策です。
これだけ、永田町に巣食う人たちは、一般国民の感情が分からなくなってしまっている、とも言われます。
まだポピュリストの人たちの方が、国民を理解しているのではないでしょうか。
甘い汁を知った人たちは、甘い汁への依存症になり、もはや通常の味が分からなくなってしまう。
そんな気がする昨今の政治状況です。