しばらくの間、米国下院でのウクライナ支援法案が、ペンディングにされていました。
トランプ前大統領が、ウクライナ支援へ多額の費用を費やすことは米国の利益にはならないと反対していたからです。
共和党の下院議員はトランプの意向になびく者が多く、またトランプ派である下院議長は、牛歩戦術を取っていた節もありました。
米国がウクライナ 支援を本当に止めてしまえば、間違いなくロシアの勝利を導くことになり、武力による他国侵略の基盤を容認することにつながります。
これが本当に、MAKE AMERICA GREAT AGAIN、になるのか、大変疑わしいことを物語るわけです。
しかし、大統領選挙が渦中を迎える中で、トランプ氏がようやく自論を修正する動きに出るや否や、下院共和党は遅らせていた採決に入り、結果、可決となりました。
ゼレンスキー大統領は、早速、下院議長に感謝の意を伝えました。
今回のこの一連の行為は、NATOは米国なしではその軍事力は極めて弱いことを証明したとも言えます。
各国のGDPにおける軍事費を2%を維持することへ、NATO各国へ米国がより強く働きかけることが予想され、NATOの本来の趣旨を改めて再認識することになっていくと思われます。
一方、ロシアは5月には大々的な攻撃を展開するとした予想もされています。
制裁を受けているロシアが、軍備費の増大で景気が良いとした見方もあり、まだまだ戦果のいくえは見透せません。
ただ両国ともに多数の戦死者が出ており、やはり早く集結してほしいものです。
これからが本番を迎えると言って良いかもしれないウクライナ侵攻です。